沖縄特有のエアコン事情
今回物件でエアコンが故障し対応することがあり、沖縄特有のエアコン事情をご紹介したいと思います。まず、亜熱帯の沖縄は、一年を通じて「高温多湿」で蒸し暑い地域で季節の変化が少なく、他県に比べて四季をあまり感じません。
「暑い夏」と「少し寒い(沖縄の人にとっては)」の二つの季節といった印象が強いです。
県外からの入居者の中には「沖縄の湿気は耐えられない」という声もあり、夏は真夏日(30℃以上)で熱帯夜(25℃以上)で、昼と夜の温度差が約5℃くらいと夜も暑いのが特徴です。
ですので、賃貸物件にエアコンが付属設備の場合は、貸主として即故障対応を求められます。家庭用エアコンは10年間稼働するように設計されておりますが、沖縄の場合は県外と比較して壊れやすい環境があります。
まず、1つ目は「ヤモリ」です。
沖縄では、ヤモリは家の守り神とされていますが、暖かい所が好きなヤモリは、エアコンの室外機の隙間から基盤に侵入、ショートさせ故障させます。
2つ目は「塩害」です。
特に台風時や海に近い場所は、吹き付ける雨に含まれる海水で室外機は早めに腐食していきます。
そのため、家電量販店又は専門工事会社でエアコンを選ぶポイントは
①対塩害仕様 ②ヤモリガード付 ③基板コーティング になります。
故障時はメーカーから部品を取り寄せることになりますが、在庫を持たないメーカーの場合、県外からの配送で日数を要すため、沖縄でエアコン選びの際は価格やブランドよりも沖縄仕様の面を重視すると設備メンテナンスがスムーズに行くと感じます。