価値観の多様化~貸主と借主の考え方~
築年数が古いと資産価値が落ちるというのが、一般的な業界関係者の考え方です。しかし、最近築古物件はレトロで魅力があると前向きにとらえて古さがマイナス要因になりにくいという若者が増えてきています。
私が3月に糸満市の築30年の平屋戸建 家賃38,000円の物件を案内した20代女性のお客様は、まさにレトロを求めていました。
古くても味のある戸建にこだわりがあり、案内した私も今までだったら、見た瞬間女性が嫌煙しそうな物件を気に入る姿に驚いたものです。
結果的には、お風呂場に難点があったため、申込はいただけませんでしたが、価値観の多様化を感じた場面でした。
そのお客様がおっしゃった言葉で「オーナーが中途半端にリフォームするよりは、リフォームする前の物件の状態で入居者募集して、入居者にてDIYやセルフリフォームした方がいいのにね・・・。」「自分でリフォームした方がもっと良くなりそう。」といった言葉が今でも忘れられないです。
貸す側はリフォーム費用を最少化するため、中途半端な工事のままで入居者募集することも少なくありません。逆に、リフォーム費用を家賃引き下げにして、部屋を自分好みにしたい入居者に貸してみてはいかがでしょうか?
古いものをあえて、隠さずその古さを生かして、「セルフリフォームOK物件」などのキャッチコピーですね。
実際にこういったケースは県外では、徐々に増えてきています。日本では借主に原状回復義務があり、オーナーも管理会社もその意識が強いですが、ケースに応じては入居者にリフォームさせて、退去時の原状回復もルールを決めておくといったことも選択肢の一つとしていかがでしょうか。
空室対策の遊び心のキーワードは、シェアハウス、リノベーション、セルフリフォームです。