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「イエウールに途中まで入力してやめても大丈夫」な理由【宅建士解説】

イエウールに途中まで入力して「何か請求されそう」「怪しい」と感じてやめてしまっても、絶対に何も起きません。安心してください。

電話はかかってきませんし、自宅住所がバレたりもしません。

最後の「無料査定スタート」というボタンを押すまで、一切情報は送信されませんので、その点は安心してください。

この記事では、イエウールなど不動産一括査定サイトにおける情報送信の仕組みや、実体験とユーザーレビューをもとに「イエウールに途中まで入力してやめても大丈夫」な理由を解説します。

この記事は、宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石が作成しました。

イエウールに途中まで入力してやめても大丈夫な理由

イエウールに途中まで入力してやめても、特に何かを請求されたり、個人情報を抜き取られたりする心配はありません。

その背景を説明するため、この章では、イエウールがデータを送信する仕組みから解説します。

途中まで入力してもデータは保存されない

イエウールに途中まで入力してやめた場合、データが運営会社に残るのか気になる方もいるでしょう。

しかし、入力途中のデータは保存されないので安心してください。

試しに入力途中で画面を閉じて、再度イエウールを開いてみると、入力途中のデータが残っていないことがわかります。これはクッキーなどを利用してユーザーのデータを保存していないためです。

したがって、途中まで入力してやめてもデータは残らず、まったく心配はいりません。

POSTメソッドの送信タイミング

不動産一括査定サイトでは、HTTPプロトコルで定義されたリクエストメソッドのひとつであるPOSTメソッドを利用して、ユーザーが入力したデータをサーバーに送ります。POSTメソッドは「無料査定スタート」というボタンに「method="POST"」という形で定義されています。従って、「無料査定スタート」ボタンを押すまでは、何も送信されません。安心してください。

電話はかかってこない

イエウールに入力しただけで営業の電話がかかってきたり、何かを請求されるのではないかと心配する方もいます。

しかし、これも全く心配はいりません。

イエウールの運営企業は、しっかりした大手IT企業です。ですから、入力しただけで電話をかけてくるようなことはありません。

仮に査定依頼情報を送信した後であっても、取り消すことは可能ですし、特に何かを請求されることはありません。

イエウールへの査定依頼をキャンセルする方法や、キャンセルする場合の注意点については、以下の記事で解説しています。

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ただし、最後の確認画面はないので要注意!

ただし、イエウールには注意点が1つあります。一般的な不動産一括査定サイトでは、全ての入力が終わった後に「本当に送信しますか」という確認メッセージが出ますが、イエウールは出ません。

入力情報は、確認画面なしでいきなり送信されます。

このボタンには確認画面がない

そのため、他の不動産一括査定サイトと同じ感覚で利用していると、想定外に早いタイミングで情報が送信されてしまうことになります。

イエウールを途中まで入力してやめたユーザーのクチコミは?

さすがに「途中まで入力してやめました」という特殊なクチコミはほぼ見当たらないのですが、たとえば上に引用したXのポスト。この方は「イエウール途中までやったけど、その後が怖くてやめました」とスマイルマーク付きでコメントしています。

とくに何もなかったということでしょう。

また、筆者も実証・検証のために何度もイエウールに途中まで入力してやめています。しかし、一切何も起きません。当然ですが最後のボタンを押すまで、データは送信されないからです。

イエウールの個人情報の取り扱いはどうなってる?

イエウールを運営する株式会社Speeeは、個人情報の取り扱いについて適正に管理しており、不正に外部に漏らすことはないと考えられます。

ただし、イエウールに入力した情報は複数の不動産会社に送信されます(最後まで入力した場合)。

査定依頼を入力し、完了ボタンを押すと、ユーザーの個人情報が不動産会社に渡ります。

もちろん、不動産会社には宅地建物取引業法により守秘義務が課せられており、個人情報を保護する義務を負っています。

そのため、一般的には個人情報漏えいの心配はありません。

しかし、イエウールには約2000社の不動産会社が登録しているため、その全てが個人情報を厳重に管理しているという保証はありません。

「通常は問題ないものの、一応は注意しておきたい」といったレベルです。

とはいえ、不動産会社が名簿業者にデータを売るといった、あからさまな不正はまずないと筆者は考えています。

結論としてイエウールは使うべきか?

不動産一括査定サイトは利用価値がありますが、どんな時に利用すべきかを考え、大手の不動産仲介業者との使い分けをすることをおすすめします。

目的を持って使用するなら、イエウールは不動産売却の役に立つはずです。

都市部なら売却力のある大手不動産会社が有利

正確な価格査定を出せることと、その査定額に基づいて短期で売却する能力において、大手不動産会社は優れています。

筆者の意見としては、都市部の人気物件に関しては大手仲介会社の価格査定書を取り寄せ、それを基準にどれぐらい上乗せして売却したいのかを考えていくのが正解です。

正しい査定額が分かれば、それよりも高く売るためにどれぐらい時間をかけるべきかという戦略も見えてくるからです。

特に、三井不動産リアリティ(三井のリハウス)の査定は正確なので、まず三井の査定書を取っておくことをおすすめします。

三大都市圏以外ならイエウールなど不動産一括査定サイトがおすすめ

一方、地方では大手不動産会社が対応していないエリアが多く、イエウールなどの不動産一括査定サイトを利用するのが効率的です。

また地方都市では市街化調整区域内の土地も多く、その地域ならではの知識が求められます

市街化調整区域とは原則として家を建てられないエリアですが、そこにどうすれば建築できるのかを探るのは、地元不動産会社の腕の見せ所です。

詳しくは、以下の記事を参照してみてください。

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こういった「地方ならでは」の法令に詳しい地元業者を探すなら、提携不動産会社数が多いイエウールが役に立ちます。

イエウールなどの不動産一括査定を活用して、複数の不動産会社の意見を聞き、その中から信頼できる担当者を選ぶようにしてください。査定額はそこまであてにならないので、人物本位で選ぶのがおすすめです。

不動産一括査定について、詳しくは以下の記事で解説しています。

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宅建士の立場でイエウールを使ってみたレビュー

筆者は宅建士として不動産会社の立場でイエウールを利用した経験があり、ユーザーとしてマンションを売却した経験もあります。

その2つの経験をもとに、イエウールのメリット・デメリットをまとめておきます。

まず、宅建士として不動産会社の立場で利用していた時の印象では、「イエウールは他の不動産一括査定サイトよりも送ってくれる査定案件の数が多い」と感じました。

査定依頼件数が多く、不動産一括査定サイトとしての実績が多いというのも納得です。

しかし、筆者としては査定案件が多すぎて対応が難しくなり、最終的にはイエウールとの契約を解約してしまいました。

ユーザーとして利用する場合は主体的に使う必要あり

一方、ユーザーとしてイエウールなどの不動産一括査定サイトを利用してみましたが、感想は「あまり何も考えずに利用したら危険だな」というものでした。

まず、査定額があまり正確ではないので、相場がわからないと査定書の善し悪しが判断できません

そこで、まず先にエリアの相場を把握し、相場から大きく外れた査定額を出した不動産会社は断るようにしてください。残った不動産会社の中から、人物本位で信頼できる担当者を探すのが正解です。

手間はかかってしまいますが、そういう努力を惜しむと、不動産一括査定をうまく利用することができません。

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イエウールを利用する際の注意点

イエウールを利用する際、根拠不明の料金請求などは決してありません。多くの人が心配しているしつこい営業も、心配するほどではありません。

場合によっては営業の圧が強い会社があるかもしれませんが、現在では法令の制限により無理な営業は禁止されています

とはいえ、実際にイエウールを利用するにあたって注意しておきたいポイントもあります。

査定結果はうのみにできない点だけが問題

繰り返しになりますが、筆者の経験上、イエウールを利用して出してもらった査定額の大半はあてになりません。かなり高すぎる査定が多いことがわかっています。

そこで、イエウールを利用する場合、検索結果を信用しない方が良いと考えています。

もちろん、正確な査定結果を出し、査定の根拠をしっかりと示し、売却プランについて丁寧に説明してくれる会社もあります。

しかし、実体よりもはるかに高い見かけだけの査定額を出す会社もあるため、予備知識がないとどの査定額が正しいのか見分けるのが難しいというのが問題です。

以下の記事などを参考に、まずは相場を把握してからイエウールを利用してください。

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悪徳業者もゼロとはいえない

筆者が不動産会社としてイエウールに登録していた時、査定依頼が来るたびにアポなし訪問しているライバル業者がいました。

体育会系の不動産会社では、とにかくお客さんのところへ突撃させるという社風のところもあります。

同じ不動産業者として、業界全体の評判を悪くする行為に「迷惑だな」と思いましたが、そういう業者は存在するのが実情です。

もっとひどいケースとしては、X(旧Twitter)に投稿された以下のポストがあります。

上記の事例では、弁護士が頑張って違約金を100万円まで抑えたのだそうです。それでも100万円取られたという話ですから、たまにはこういう詐欺的な事例もあるということでしょう。

その点に留意して、何かあれば以下のような窓口に問い合わせをしてみるといいでしょう

上記では、不動産無料相談所も併設しています。

イエウールをかたる詐欺にも注意を

イエウールを運営するSpeeeは、2024年4月と9月の2回、イエウールをかたる詐欺やなりすましメールが発生していると注意喚起を行いました。具体的な被害状況は明らかになっていませんが、査定依頼をしていないにも関わらずメールが届いた場合は、本文中のURLを絶対にクリックしないよう注意が必要です。イエウールを利用する際は必ず公式サイトを使用してください。

イエウールは「高い査定を出してもらうためのもの」ではない

よく「不動産一括査定サイトを利用して高値の査定額を出してもらったら高く売れた」という記事や広告を目にします。

しかし、それは完全にウソなので注意してください。

不動産の価格査定はクルマなどの価格査定とは異なり、買取金額を出すものではなく、相場の価格を出すものです。具体的には「3か月程度で成約する価格」を推定するのが、不動産における価格査定です。

そして「正しい相場の価格」を出せるかどうかは査定担当者の腕にかかっています。

イエウールを使ったから高く売れるというわけではなく、仲介を依頼した不動産業者の戦略が良ければ高く売れるし、そうでなければ査定額以下でしか売れないと考えるのが正解です。

くれぐれも、根拠のない高すぎる査定額に迷わされないようにしましょう。

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まとめ:イエウールは上場会社が運営

株式会社Speeeホームページキャプチャ
株式会社Speeeホームページより

イエウールはれっきとした上場企業が運営しており、途中まで入力したからといって、何か請求されるような怪しいサービスではありません。その点は安心してください。この記事で紹介したネガティブな事例も、イエウールが悪いというより、登録している不動産会社に問題があったと考えられます。

項目内容
会社名株式会社Speee
設立2007年
本社所在地東京都港区
事業内容マーケティングインテリジェンス、デジタルトランスフォーメーションサービス
株式上場東京証券取引所スタンダード市場 [東京証券取引所スタンダード市場]、証券コード:4499 [証券コード:4499]

イエウールを運営する株式会社Speeeは有名なIT企業であり、上場会社でもあります。イエウールに途中まで入力して止めたとしても、それだけで何か請求されたり、怪しい営業電話がかかってくることはありません。

そういう意味で、イエウールは安心して利用できるサービスだといえるでしょう。

しかし、イエウールを利用したからといって、不動産が高く売れるという相関関係はありません。そういった誤解を生むような広告が氾濫している点は残念です。

またそういった広告の多くはイエウール自身が出しているのではなく、第三者が、広告費を稼ぐために出しているものです。イエウールは信頼できる会社が運営していますが、広告費を稼ぎたい第三者の中には質の悪い広告を出す業者もいます。

イエウール自体には問題はありませんから、利用するとしたら問題点をきっちり把握して、査定してくれた不動産会社の中から優良な企業を選ぶようにしてください。

筆者は、「イエウールはマッチングサービス」と思っています。それくらいの心構えがちょうどいいのではないでしょうか。

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沖縄県内の土地やマンション価格動向を詳しく把握し、また県内特有の商習慣を踏まえた上で、他社には真似のできない査定精度を実現しています。

また、正しい査定額を元に「どうすれば高く売れるのか」という戦略をご提案し、ユーザー様と共に考えていきます。

正確な査定をお出しし、また強引な営業などは一切行っていません。安心してご利用ください。

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