不動産売却 基礎知識

宅建士が本当におすすめする不動産一括査定★ランキング22選【2025年】

不動産の価格査定を依頼する場合、物件種別と所在地によって利用すべきサービスが変わります

筆者は、ざっくりと以下のように判断しています。

  1. 都市部のマンションや一戸建ては「大手不動産会社の査定サービス」が安心
  2. 地方では、物件種別などによって「不動産一括査定サイト」を使い分ける

よく「不動産一括査定ランキング」といった記事を見かけますが、実情はそれほど単純なものではなく、物件によってランキングは変わってくると考えた方がいいでしょう。

記事ではまず、筆者のおすすめ8社を紹介しますが、それも絶対ではありません。

できれば記事を通読し、不動産一括査定のしくみも理解しておいてください。不動産について学ぶのは面倒な作業ではありますが、非常に高額な取引ですから、学ぶ価値は十分にあると思います。

この記事は、宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石が作成しました。

筆者がおすすめする不動産一括査定ベスト8

まずは結論をお伝えするために、筆者がおすすめする8つのサービスを紹介します。

宅建士として不動産会社の立場で利用したり、逆にユーザーの立場で利用したサービスが中心です。広報担当さんに取材させてもらったサイトもあります。

いずれも、不動産のプロの視点で「合格点を出せるだろう」と考えているサービスです。この中から物件種別にあったサービスを選ぶことで、失敗の確率を大きく減らすことができます。

サービス名運営会社提携不動産会社数対象エリア
三井のリハウス三井不動産リアルティ289店舗(直営)全国(市街地中心)
住友不動産販売住友不動産販売203営業センター(直営)全国(市街地中心)
HowMa一括査定株式会社コラビット非公開全国
HOME4U株式会社NTTデータ スマートソーシング2,300社以上全国
LIFULL HOME'S株式会社LIFULL4538社(2024年9月時点)全国
イエウール株式会社Speee2,300社以上全国
リビンマッチリビンテクノロジーズ1,700社以上全国
TAQSIE(タクシエ)三菱地所グループ大手のみ74社首都圏・関西主要エリア

前提として3大都市圏などの市街地では、まず大手不動産会社に査定を依頼するのが鉄則です。大手であれば、きちんと相場におさまった査定書を出してくれるからです。

なかでも、最も査定額に信頼が置けるのは三井不動産リアルティ(三井のリハウス)でしょう。

しかし残念ながら、超大手は地方都市に対応していません。

その代わり、HOME4UとLIFULL HOME’Sに「準大手」と呼べる不動産会社が多数登録しています。この2サイトを利用するのもいいでしょう。

上記2サイトには、三菱UFJ不動産販売、住友林業ホームサービス、三井住友トラスト不動産などの有名企業が登録しています。また、HOME4UはNTTデータグループが運営しているため、個人情報管理についても安心できます。

大手不動産会社をおすすめする理由

もちろん、どんな場合でも大手不動産会社をおすすめするわけではありません。

筆者は小さな不動産会社を経営し、大手と競い合ってきました。

その経験から、地元の小規模不動産会社の方が「問題を抱えた不動産を粘り強く販売する」とか「不人気物件を工夫して売る」といった業務に強い、と考えています。

一方、大手は売れ筋物件を短期で売り切る力を持っています。

都市部のマンションや、人気エリアの一戸建てなどに強みを持ち、圧倒的な販売力で売り切ってくれます

加えて、取引前後のトラブルを補償するサービスや、プロカメラマンによる写真撮影などの強力なサポートもあります。

大手のなかでもサポートが充実しているのは、住友不動産販売でしょう。そこで筆者は、住友不動産販売もおすすめのひとつにあげています。

詳しくは公式サイトから査定依頼をお願いし、査定時に「ステップエスコート」について説明してもらってください。

不動産一括査定サイトを利用する場合の注意点

不動産一括査定では、複数の不動産会社が「仲介獲得のための競争」を繰り広げます。そのせいで、実態より高額な査定を出してユーザーの気をひこうとする不動産会社が増えてしまいました。

その結果、査定額そのものが信頼できなくなっています。ただし、一部のサービスでは、その点を是正しようという試みもなされています。

たとえば、HowMa一括査定では、まず最初にAI査定を出すことによって「ユーザーに相場感をつかんでもらう」という仕組みを設けています。

不動産一括査定を利用する場合は、このようにユーザー自身が「相場感を知っておき、正しい査定かどうかを判断する必要がある」と意識しておいてください。

査定額が不正確になっている現状については、以下の記事で解説しています。

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実際に不動産一括査定を利用してわかった思わぬ弱点

筆者は、大阪府阪南市と栃木県宇都宮市の2か所で、実際に不動産一括査定サイトを利用して売買を行いました。

その結果、正しい査定額を出してくれた会社は25%と50%。また、査定書の品質が低い会社が多かったことも驚きでした。

大阪南部では価格査定の半数が不正確

大阪南部の阪南市では、事務所用に購入した写真のマンションを売却しました。常に類似の価格で売買される物件なので、非常に相場がわかりやすいのですが、それでも50%の不動産会社が間違った査定書を出してきました。

査定書の品質もバラバラで、17ページに及ぶしっかりとした提案書をくれた会社もありますし、A4コピー用紙1枚に、何の根拠もなく査定額だけ書いてきた会社もありました。

ちなみに、お粗末な査定書を出す会社ほど査定額が高い傾向がありました。

ここからも、高い査定額にだまされてはいけないことがわかります。

栃木県宇都宮市では大手不動産会社がゼロ件

宇都宮市では、知人の一戸建て住宅(広めの二世帯住宅)売却をサポートする形で、不動産一括査定サイトを利用しました。

宇都宮といえば栃木県の県庁所在地ですから、1つくらい大手不動産会社が対応できるかと思っていましたが、複数の一括査定を利用しても、かすりもしませんでした。

また、偶然かもしれませんが、対応してくれた地元不動会社のレベルが低かったことも印象的でした。

どの会社も、査定根拠をきちんと示すことすらできていませんでした。

また、相場内に収まる査定額を出した会社は4社中わずか1社でした(25%にすぎない)。

一括査定では利用者にもリテラシーが求められる

不動産査定の仕組みについては誤解も多く「査定額は高い方がいい」と思い込んでいる人も見受けられます。

不動産屋が実際より高い査定額を出してくるのは、知識につけ込もうという下心からでしょう。

その点、利用者にもリテラシーが必要になります。

くれぐれも、高すぎる査定額にだまされないよう注意してください。

また、筆者が実際に不動産一括査定サイトを試してみた詳しいレポート記事は、以下のリンク先に掲載しています。

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都市部なら安心感のある大手不動産会社を検討したい

筆者は三菱地所系列会社のウェブサイト立ち上げに参画したことがありますが、その時痛感したのは「コンプライアンス意識が高い!」ということでした。

大手はどこもコンプライアンスを無視できないため、法令の範囲内で営業を行っています。

加えて、超大手と呼ばれる不動産会社は以下のような特徴をもちます。

  1. 査定額は正確で、ダマし要素がない傾向
  2. 売買の安全を担保するサポート制度が充実している

上記の①と②について、おすすめの会社を挙げていきましょう。

正確な価格査定なら三井不動産リアルティ(リハウス)

筆者の知る限り、公式サイトで「正確な査定」を第一に打ち出しているのは三井不動産リアルティ(三井のリハウス)だけです。

査定額が正確、というのは、そんなに儲かるキャッチコピーではありません。しかしあえて「正確な査定」を打ち出す点に、三井不動産リアルティの魅力があります。

また、三井不動産リアルティは、売出価格から値引きせずに短期間で売り切る(価格乖離率が低い)点も評価されています。

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手厚いサポートで安心取引をめざすなら住友不動産販売

一般に、不動産仲介業で「大手」というと、トップの6社をさします。実はそれぞれに特色があり、調べてみると各社の「目玉サービス」は異なっています。

住友不動産販売の特徴は「選任一貫体制によるサポート力」「ステップ エスコート」による取引のサポートや補償制度などなど。

とにかく、サポート力を強く打ち出しているのが住友不動産販売の特徴です。

戸建てやマンションのお掃除サービス、空地草刈りサービス、プロカメラマンによる写真撮影、バーチャルステージングなどなど、より高く売るためのサポートが充実しているのが第一のポイント。

加えて、売買が完了した後で思わぬ不具合が発覚した場合などに、建物や設備の補修費用を負担してくれるサービスもあります。

優秀な担当者を探すならタクシエ(TAQSIE)

首都圏と関西の主要都市のみに対応するサービスですが、タクシエ(TAQSIE)」は、「不動産売却において優れた担当者を選ぶ」というコンセプトで作られた唯一のサービス。大手仲介業者74社が参画し、そこに所属するエース級社員3名に売却提案をもらえるという、まったく新しい査定サービスです。

これまで、不動産売却では「会社が有名でも担当者の質にブレがあり、当たり外れは避けられない」という問題がありました。

そこでタクシエでは、大手不動産会社のみを集め、各社3名のエース級社員のみを選抜することで「担当者の質による売却活動の失敗」をなくす取り組みをはじめました。三菱地所グループが運営しているため、信頼性も抜群です。

具体的には、各社のエース級営業マンから最適な3名をAIが選出。プロフィールや売却実績を比較しながら、理想の担当者を提案してくれます。加えて、AI査定結果を表示してくれることで、エージェントの提案内容を客観的に判断でき、売却後に「もっと高く売れた」という後悔をしなくてすみます。

このように、タクシエは不動産一括査定サイトの中でも唯一「エージェントを選べるシステム」を導入。長年課題だった「不動産業界の人の質」を担保しています。一都三県内で売却を検討中なら、利用を検討する価値があります。

地方都市では不動産一括査定サイトを上手に使う必要あり

地方都市では、不動産一括査定サイトを利用する以外に選択肢が少ないのが実情です。しかし、不動産一括査定サイトに登録する中小不動産会社のレベルはばらばらですから、どこに仲介を依頼するかで結果はガラリと変わってしまいます。

その点、以下のポイントを意識すると、危険な会社を避けることができます。

  • 査定額は高すぎないか?
  • 専任媒介だけを強引にすすめてこないか?
  • 可能であれば社長と話ができるか?

3つめの「社長を見る」というのは、筆者が不動産会社を経営してきた中で得た知見です。小さな会社では、社長が社風を決めます。

社長がダメな会社は何をしてもダメです。

一方、社長が信頼できる人物であれば、たとえトラブルに巻き込まれても、解決につながることが多々あります。

もし可能であれば、仲介を依頼した際に「社長に挨拶しておきたい」と、面談をセッティングしてもらってください。

地元不動産会社探しでは複数サイト利用が必要な場合もある

実は、不動産一括査定サイトの登録会社数は「ごくわずか」です。

「2000社も登録している」といわれると多い気もしますが、全国の市町村数は1741もあります(北方領土を除く)。

つまり、1市町村あたり1社くらいに過ぎませんし、実際はそのほとんどが都市部に集中しています。地方では「一括査定サイトでたくさんの査定書をもらえる」というのは、幻想にすぎません。

その点を、実際に全国の7都市で試してみたレポート記事もありますので、ぜひ目を通してみてください。

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上記の記事でもわかるとおり、不動産一括査定サイトの「公称値」もあてになりません。実際、どの不動産一括査定サイトも、地方では「対応業者ゼロ」ということが多々あります。

そのため、地方都市では2つ、3つの査定サイトを利用し、なるべく3社以上の不動産会社とコンタクトを取る必要が出てきます。

3社以上の査定を見て「極端に高い」「極端に安い」業者をはじくところからスタートしてください。

宅建士が実体験を交えて解説する22の査定サイト

最後に22のサイトを紹介し、宅建士の視点から解説を加えます。実際に不動産会社の立場で登録・提携していた一括査定サイトについては、具体的な特徴も記載しました。

また、取材させてもらったサイトもいくつかあります。仲のいい同業者が利用していたサイトもあります。そこから得た知見をもとに、辛口の批判も掲載しました。

なお、筆者がユーザーの立場で不動産一括査定を利用した時のレポート記事は、以下のリンク先でご確認いただけます。

都市部で安全かつ高額取引を目指すなら「住友不動産販売」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
住友不動産販売住友不動産販売株式会社203店舗(直営)全国(都市部)

3大都市圏など市街地の売れ筋物件であれば、取引の安全を考えても、超大手不動産会社に依頼するのが確実です。

なかでも、ステップエスコートなど、売買をサポートするシステムに注力しているのが住友不動産販売です。

無料で空地の草刈りをしてくれたり、室内の清掃をしてくれたり、場合によっては室内をモデルハウスのように演出する「ホームステージング」まで行ってくれます。

不動産引き渡し後に思わぬトラブルが起きた場合の「駆けつけサービス」などもあり、取引をスムーズかつ安全に進める環境が整っています。

都市部でのマイホームの住み替えなど「短期間に確実な取引を行わなければならない」という時におすすめできます。

セカンドオピニオンとしても使える「三井のリハウス」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
三井のリハウス三井不動産リアルティ株式会社289店舗(直営)全国主要都市

これまで解説してきたように、不動産一括査定サイトの査定額はバラバラで、信頼性が低いのが難点です。

そこで「査定を出してもらったが、納得がいかない」ということもあるはずです。

そんな場合は、業界で唯一「正確な査定」を打ち出す三井不動産リアルティ(三井のリハウス)の査定サービスを利用してみてください。

上記の公式サイトでも、査定額の正確さを訴求しています。また、「売出価格から値下げせずに売り切る」という価格乖離率の低さも、三井不動産リアルティの特徴です。

公式サイトのデータからも、正確な査定を元に、短期間で値引きせずに売り切っていく姿勢がわかります。

ソンをせず適正価格で不動産を売却したい場合や、他社の価格査定に疑問をもつ場合におすすめします。

AIを活用して査定の正確性を可視化する「HowMa一括査定」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
HowMa一括査定株式会社コラビット非公開全国

最近取材させてもらい、また実際にユーザー登録してみて「おすすめできる」と判断しているのがHowMa一括査定です。

HowMaでは、まず最初にAIによる査定額を提示してもらい、その後で専門会社による査定を依頼します。

担当の方にヒアリングした時「最初にAIによる査定額を見てもらうことで、ユーザーに正しい判断をしてもらいたいという想いがあった」と語っていたのが印象に残りました。

実際登録してみると使いやすく、また送られてくるメルマガの内容は、筆者としては「プロの目から見てもちゃんとした内容だ」と考えています。

AIで業界をリードするコラビットが運営しているため「AIをうまく活用してユーザーのメリットを引き出している」と感じます。

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NTTデータグループだから個人情報も安心の「Home4U」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
Home4U株式会社NTTデータ・スマートソーシング約2,500社全国

NTTデータグループ関連会社が運営するHome4Uは、もっとも運営歴の長い不動産一括査定サイトのひとつ。

派手な広告こそ打っていませんが、提携不動産会社数も多く、特に「準大手不動産会社が多数登録している」という特徴があります。

みずほ不動産販売、住友林業ホームサービス、積水ハウス不動産などのしっかりとした企業に査定を依頼できるため、安心して査定を依頼することができます。

地方都市における、住み替えなど失敗が許されない取引でHOME4Uに登録する大手・準大手不動産会社がおすすめです。

提携不動産会社数が最大級の「LIFULL HOME’S」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
LIFULL HOME'S株式会社LIFULL4,438社全国

不動産を買うときの情報が多数掲載される、ポータルサイトのLIFULL HOME’S。実は、不動産売却査定サービスも運営しています。

HOME’Sの特徴は、東証プライム市場に上場している株式会社LIFULLが運営しており信頼性が高いこと。また、LIFULL HOME’Sを母体とするため、査定サービスに提携する不動産会社数が非常に多いというのも特徴です。

京王不動産、大京穴吹不動産、三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売などなど、大手・準大手と呼べる不動産会社も多数登録しており、コンプライアンスに配慮した運営も期待できます。

「人の質」にこだわるなら三菱地所グループの「タクシエ」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
タクシエ三菱地所リアルエステートサービス株式会社74社首都圏

大手不動産会社74社から700人のトップ営業マンを選抜することで「担当者の質」にこだわったサービスがTAQSIE(タクシエ)です。

運営は三菱地所リアルエステートサービスですが、同社はサイト運営のみを行い、プレイヤーとしては参加しません。

小田急不動産、長谷工リアルエステート、明治地所、フジ住宅などの大手仲介業者が実働部隊として稼働しています。

首都圏と関西の主要エリアのみに対応するサービスですが、不動産業界で問題となる「人の質のブレ」を解消する、注目のサイトです。

タクシエはセカンドオピニオン利用も歓迎とのことなので「今の不動産担当者に満足がいかない」という場合に、ぜひ試してみてください。

優秀なAI企業が運営する「イエウール」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
イエウール株式会社Speee2,300社以上全国

イエウールは、筆者が不動産会社の立場で利用していた不動産一括査定サイトのひとつです。

複数の一括査定サービスを利用しましたが、沖縄県名護市の事務所まで足を運んでくれた唯一の会社でもありました。

地方で「対応不動産会社が見つからない」という場合、イエウールを試してみるのもひとつの方法でしょう。

イエウールは、現在では不動産一括査定サイトを代表するトップブランドのひとつとなっています。当サイトでは、イエウールを例に、一括査定サイトの使い方を解説した記事も掲載しています。

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住宅や土地以外の物件も査定できる「リビンマッチ」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
リビンマッチリビン・テクノロジーズ株式会社1,700社以上全国

リビンマッチの特徴は、住宅や宅地以外も査定可能なこと。実は、筆者が不動産屋の立場で最も長く利用したのもリビンマッチでした。

およそ10年利用したのですが、その間、多数の農地の査定依頼を受けました(ただし、リビンマッチの運営元から「農地の査定ができることは、あまり大々的に宣伝しないでほしい」と言われていますが…)。

また、倉庫など、変わった物件の査定も可能です。

このように、少し変わった物件であれば、まずリビンマッチを利用して査定してもらうのがいいでしょう。

現状、業界でのポジションとしては、トップを走るイエウールを追い上げている状況といえます。地方での査定にも強みがあります。

収益物件や事業用物件の査定なら、リビンマッチからスタートするのがいいでしょう。

リクルートグループが運営する「SUUMO不動産査定(スーモ)」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
SUUMO不動産査定株式会社リクルート約2,000店舗全国

リクルートが運営する不動産ポータルサイト「SUUMO」の一括査定サービス。物件情報を入力するとエリア内の提携不動産会社が一覧表示され、その中から希望の会社を選んで査定を依頼します。

運営母体がリクルートなので安心感がある点と、最大10社に同時査定依頼ができることが特徴です。

イエウールの兄弟サイト「すまいステップ」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
すまいステップ株式会社Speee800社以上全国

「すまいステップ」は、「イエウール」と同じく株式会社Speeeが運営する不動産一括査定サイトで、2020年にサービスを開始しました。

イエウールとの違いは、提携会社数の「少なさ」。提携する不動産会社を絞り込むことで、質を高める狙いがあります。

また、同時査定できる会社も4社と少なめです。こちらも、過度な競争を押さえて査定の品質を保つことを狙っているようです。

大手6社にダイレクトに査定依頼できる「すまいValue」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
すまいValue住友不動産販売、三井不動産リアルティ、三菱地所リアルエステートサービス、野村不動産ソリューションズ、東急リバブル、小田急不動産6社全国

「すまいValue」は、国内大手不動産会社6社(小田急不動産、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産ソリューションズ、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネット)が運営する不動産一括査定サイト。大手に一括で査定依頼できるというのがポイントです。

超大手のみに査定を依頼できる点がメリットですが、大都市圏にしか対応しておらず、地方では査定してもらえないのがデメリットです。

中堅や大手企業も多く登録する「おうちクラベル」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
おうちクラベルSREホールディングス株式会社1,868社全国

東証プライム上場企業であるSREホールディングス(旧:ソニー不動産)が運営する不動産一括査定サイト。最大15社に査定依頼できるというのが売りですが、どれくらいの実益があるかは微妙なところでしょう。

ただ、ソニーグループらしくAIによる推定価格を提示してくれたり、入力しやすいすぐれたインターフェイスを備えている点がメリットです。

リビンマッチの姉妹サイト「不動産売却の窓口」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
不動産売却の窓口リビン・テクノロジーズ株式会社非公開全国

リビンマッチと同じくリビン・テクノロジーズが運営する不動産一括査定サイトです。このサイトを通じて成約すると、お祝い金がもらえるなどの特典があります。

しかし、兄弟サイトのリビンマッチとの違いが打ち出せておらず、何のために2つめのサービスを運営しているのかがわかりにくい点が残念です。

マンション専門の査定サイト「マンションナビ」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
マンションナビ株式会社マンションリサーチ約2,500店舗全国

マンションに特化した不動産一括査定サイトで、売却と賃貸の両方の査定を同時に依頼できる点が特徴です。

個人情報を入力せずに査定が可能な匿名査定サービスも売り物ですが、物件を特定した段階で持ち主はすぐわかってしまいます。不動産のプロ相手には、まったく匿名の意味をなさないというのが筆者の判断です。

一方、さりげなく提供しているマンションの相場表示サービス(AI利用)は、案外正確で役に立ちます。「ちょっと値段を知りたい」というだけなら、マンションナビの匿名サービスより、AIによる相場表示の方が役に立つと思われます。

同じくマンション特化の「マンションマーケット」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
マンションマーケット株式会社マンションマーケット非公開全国

マンションに特化した不動産売買サイトで、売却や購入に関する情報提供や査定サービスを幅広く提供しています。

過去の販売実績価格なども閲覧でき、マンション売却を検討する場合の、初期段階から利用できる点がメリットです。

このように役に立つ情報も多く掲載されているサイトなのですが、エリアが一都三県に限られる点が残念です。

一都三県のマンションに対応する「IESHIL(イエシル)」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
IESHIL株式会社リブセンス非公開一都三県

IESHIL(イエシル)も首都圏のマンション売却に特化した不動産一括査定サービス。リアルタイムで価格相場を確認でき、無料で不動産アドバイザーに相談できるといった特徴があります。

AIがその場で相場価格を出してくれるサービスは便利で、また精度もかなり高いと感じます。

ただし、IESHILも対応エリアが一都三県に限られる点が残念です。

運営が変わり復活を遂げた老舗サイト「イエイ」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
イエイ株式会社じげんのべ1,700社全国

2008年にスタートした、老舗の不動産一括査定サイト。筆者も2010年代前半に登録していましたが、今となっては古さが感じられるサービスでした。

しかし最近、運営会社が変わり、運営が一新されました。

ユーザーの代わりに不動産会社に断りの連絡を入れてくれる「お断りサービス」や、不良不動産会社を排除するイエローカード制度などは旧運営会社から引き継ぎつつ、提携会社数を増やすなどの努力を続けています。

土地活用にも対応する「マイスミEX」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
マイスミEX株式会社マイスミEX非公開全国

マイスミEXは、イエイと同じく株式会社じげんが運営しています。イエイとの違いは、売却査定だけでなく、賃貸管理や土地活用プランなど、不動産業務を幅広くサポートしていること。また、イエイは全国展開ですが、マイスミEXは一都三県限定です。

売却以外の不動産活用方法についても興味がある場合は、役に立つサービスといえるでしょう。

一方で、首都圏以外の物件を売却したい場合や、賃貸などは考えていないというケースでは、イエイなどほかの不動産一括査定サイトを利用した方が効率的です。

地味だが地方に強く頼りになる「Re-Guide(リガイド)」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
Re-Guide株式会社ウェイブダッシュ900社以上全国

Re-Guide(リガイド)は、株式会社ウェイブダッシュが運営する不動産一括査定サイトで、2006年からサービスを提供しています。業界でも歴史のあるサイトのひとつといえるでしょう。 

実は筆者も長年リガイドに登録した経験があり、数多くの不動産査定をお受けしました。

特徴としては、比較的誠実な運営姿勢で「不動産会社とともに仕事をしよう」という意識がうかがえる会社でした。

結果として不動産会社ものびのびと営業しており、しつこい営業をするような会社が少ない印象でした。

また、地方で実際に査定依頼をかけてみると「実際には登録不動産会社が多い」ことがわかりました。以下の記事は、筆者が7つの都市で実験してみたレポート記事ですが、圧倒的にリガイドが優秀でした。

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クルマ買取比較で有名なズバットの「ズバット不動産売却」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
ズバット不動産売却株式会社ウェブクルー非公開全国

「ズバット不動産売却」は、株式会社ウェブクルーが運営する不動産一括査定サービスです。ウェブクルーは1999年に設立され、保険や自動車、教育、引っ越しなど、多岐にわたる分野で比較サイトを運営してきた実績があります。

各分野で培ったノウハウがいかされた、使いやすいサイトとのレビューが印象に残りマシた。

比較的後発組なので、まだまだ未知数の部分はありますが、今後成長すると思われるサービスのひとつです。

店舗や農地にも対応可能な「いえかつLIFE」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
いえかつLIFE株式会社サムライ・アドウェイズ非公開全国

「いえカツLIFE」はサムライ・アドウェイズが運営する不動産一括査定サイトで、特に再建築不可物件や相続物件など、取り扱いの難しい物件に対して専門性の高い不動産会社と提携している点が特徴です。

全国対応なので、田舎の訳あり物件にも対応可能な点がメリットです。

ただ、いえかつLIFEは、あまり情報を多く公開しておらず判断が難しい面もあります。

もし訳あり物件の売却を検討するのであれば、実際に筆者が取材をしてみて「運営に信頼がおける」と感じた、訳あり物件買取PROに相談するのもおすすめです。

訳あり物件の買取について、詳しくは以下の記事で解説しています。

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個人情報非公開で査定を依頼できる「いえうり」

サービス名運営会社提携社数対応エリア
いえうりNonBrokers株式会社非公開全国

「いえうり」は、NonBrokersが運営する不動産売却支援サービスで、従来の一括査定サイトとは少し違った特徴があります。

ユニークなのは平均で約33社の不動産会社が入札形式で査定を行う点ですが、筆者としては「これはむしろ危ない」と疑問を感じています。

中身のない「ただ値段が高いだけの査定」は誰でも出せるからです。高いだけの査定をもらっても、相場の範囲に収まっていなければその査定額では売れません

そういった点をふまえて利用するようにしてください。

まとめ:不動産一括査定は「選ぶ」時代に

現在不動産一括査定サービスは30件近くが乱立している状態です。そのため、不動産一括査定サービスを利用する際は「地域や物件種別に応じた適切なサービスを選ぶこと」が重要です。

都市部では、三井不動産リアルティや住友不動産販売といった大手不動産会社に依頼することで、信頼性の高い査定が受けられます。

一方、地方都市では不動産一括査定を利用することになります。しかし登録されている不動産会社にばらつきがあり、複数の査定サイトを併用して対応業者を増やす工夫も必要になります。

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また、査定額が高すぎる業者には注意し、相場感を養うことが大切です。

その点、HowMaやLIFULL HOME'Sは、AIを活用した査定や多くの提携会社を活かして、「まずはAIで相場感をつかんでほしい」という思いで運営されており、好感が持てます。

最後に、どの査定サービスも一長一短があるため、ニーズに合ったサイトを選ぶことが取引の失敗やトラブルを回避することにつながります。

不動産売却を成功させるために、自分自身の知識とリテラシーを磨き、適切な判断を心がけましょう。

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