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不動産一括査定サイトの「本当のランキング」を300人調査。トップはSUUMOとイエウール

2025年11月17日

不動産一括査定サイトはたくさんありますが、その実態が見えにくいという問題があります。

そこで、私たちはこの記事を作成するにあたり、独自に300人規模のアンケート調査を行い、その結果をまとめました。

シェアは圧倒的に、SUUMOとイエウールが大きく、LIFULL HOME’Sがそれを追いかける構図となっていました。これは私たちの予想とは全く違っていました。調査を実施する前は、もう少し拮抗していると考えていたのです。

また、ユーザー満足度に関してはSUUMO、HOME4U、LIFULL HOME’Sの3サイトが優秀でした。とはいえ全体的な満足度は高く、約82.3%の人が「非常によかった」「よかった」と評価しています。

私たちはこの調査を通して、次の点を明らかにしていきます。

  • 不動産一括査定サイトの本当のシェア(ランキング)
  • 不動産一括査定サイトの正しい利用方法

まず注意してほしいのは、ほとんどの人が「なんとなく不動産一括査定サイトを選んでいる」という点。「検索して上位に出てきたから使った」という人が多く、意識して選んでいるわけではなさそうです。

そこで、私たちの経験も加味して「ケース別の使い分け」も解説し、より確実な不動産一括査定サイト選びにつなげていただきたいと考えています。

この記事は、宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石秀彦が制作しました。

編集部独自アンケートによる不動産一括査定サイト総合ランキング

この記事では、編集部の独自アンケート(n=300)をChatGPT5.1で公正に分析し、できるだけデータに基づいた結論を出しています。

広告クライアントを優遇するようなことは一切せず、生のデータから切り出して本当の結論を掲載することを大前提に編集・制作しました。

300人調査から見えた利用率トップはSUUMOとイエウール

不動産一括査定サイトは約20件ありますが、シェアはトップ5がガッチリと押さえています。なかでも、圧倒的首位のSUUMO(リクルート)と、2位のイエウール(Speee)が大きなシェアを持ち、LIFULL HOME'Sがそれを追っていることがわかりました。

ただし、利用率が高い=よい、とは限りませんので、ここからは各不動産一括査定サイトの「満足度」と「特徴」を見ていきましょう。

不動産一括査定サイトの総数を約20と見積もったのは、GeminiのDeep Researchによる調査に基づいています。

不動産一括査定サイトを利用した82.3%の人が「満足」

利用者の満足度はかなり高い

不動産一括査定サイトを利用した人の、全般的な満足度は8割以上と高く、不動産売却が成功したことがうかがえます。

「よくなかった」「非常によくなかた」をあわせてもわずか5%ですから、不動産一括査定サイトを選んで「失敗した」と感じる比率は非常に少ないようです。

なお、一部の不動産サービスや不動産会社では、友人紹介でギフト券などがもらえるキャンペーンも実施されています。そのため、“知人の紹介”と回答した人の中には、こうした特典付き紹介が影響しているケースが含まれているかもしれません。その点には留意してください。

個別の満足度ランキングでは3サイトが並ぶ結果に

サイト名調査パネル対象者数(n)ポジティブ人数ポジティブ率
SUUMOクラウドワークス4540約89%
HOME4UCROCO2320約87%
LIFULL HOME’SCROCO3732約86%
アットホームCROCO8264約78%
すまいValueCROCO86約75%
イエウールCROCO3021約70%
リビンマッチCROCO96約67%

この表は、今回のアンケート調査結果から「非常によかった」「よかった」と回答した「ポジティブ率」を抜き出したものです。

SUUMO、HOME4U、LIFULL HOME’Sの3サイトが横並びでしのぎを削っている状況です。今回サンプル数が300なので、細かい数字は誤差の範囲。それをふまえると、この3つのサイトは「おおむね同レベルで満足されている」と考えていいでしょう。

一方、すまいValueは住友不動産ステップなど超大手系のサイトですが、意外と評価が低い点が気になります。

イエウールとリビンマッチの評価がやや低い点についても、記事後半で分析していきましょう。

SUUMOのみクラウドワークス調査(複数回答のうち「SUUMO利用者45名」を抽出)、その他はCROCO調査(「メインで利用したサイト」を1つ選択)の結果です。厳密にはSUUMOと他サイトとを単純比較できず、参考値となっている点にご注意ください。

マンション・一戸建ての満足度が高く、土地の満足度が低い

物件種別回答者数★4・★5の人数ポジティブ率
一戸建て156人129人約83%
マンション108人92人約85%
土地34人26人約76%

一戸建て・マンションは、ともに「約8割以上」がポジティブ評価。それに対して土地は76%とポジティブ率が低めですが、それでも4人中3人がポジティブに評価しています。

ただ、この結果から「不動産一括査定サイトは土地売却に向いていない」とは考えられません。

一戸建てやマンションに比べて、土地は売却に時間がかかり、そもそも売りにくい不動産です。不動産一括査定サイトを使っても使わなくても、不動産会社に対する不満が残りやすい物件種別なのです。その影響もあると考えていいでしょう。

結論として

結論として、マンションか土地かなど、不動産の種類によって不動産一括査定サイト利用の満足度に大きな違いはないと考えられます。

どの物件種別であっても、イエウール、SUUMO、HOME4Uを軸に、大手系の不動産一括査定サイトを利用してみるのが王道と考えられているようです。

不動産一括査定サイトを選んだ理由は「知名度」と「検索上位」

不動産一括査定サイトを選んだ理由は「自由記述式」だったので、詳細な集計はできませんが、それでも目立ったのは「有名だから選んだ」という理由と「検索して上に表示されたから」という理由。この2つが最も多く、意外と詳細に比較検討して選んだ人は少数派のようです。

知名度と信頼性を優先

Cさん・40代 SUUMO・イエウール利用

テレビCMでよく見かけるSUUMOの知名度の高さと信頼性を重視しました。また、イエウールは提携不動産会社数が多く、より多くの査定を比較できると聞いたため併用しました。両サイトとも入力が簡単で、忙しい中でも手軽に複数社に依頼できる点が決め手でした。口コミでも高値売却の実績が多いという評判を見て選びました。

今回のアンケート調査の概要

本記事で紹介するランキングは、実際に不動産一括査定サイトを利用したことがある人を対象にした独自アンケート(合計300名)にもとづいています。2024年末〜2025年10月にかけてCROCOのモニター200名に、2025年11月にクラウドワークスのワーカー100名にオンライン調査を行い、「利用した一括査定サイトの種類」「複数サイトの併用状況」「利用後の満足度・感想」などを回答してもらいました。いずれも「実際にインターネットから査定依頼を出した経験がある人」に絞って集計しました。アンケート主体はアップライト合同会社です。

12%の人が「友人・知人の紹介」で不動産一括査定サイトを選んでいる

不動産一括査定サイトを選んだ理由で、上位にはならないものの意外と多くて驚いたのが「友人・知人の紹介」。今回のアンケート調査では12%の人が「友人に紹介された」「友人が使ってみてよかったと教えてくれた」と回答しました。

念のため他の調査も確認してみましたが、LIFULL HOME'S の3000人規模の調査でも「友人家族などの紹介」が 11.4%となっています。

そこから、1割強の人が「友人・知人の紹介」で不動産一括査定サイトを選んだということがわかります。

友人・知人から勧められたサイトの中で、多かったのはイエウールとSUUMOでした。

不動産一括査定サイトとは?ランキング以外に押さえたい基本

不動産一括査定を利用する場合、ランキングや有名度だけで判断するのではなく、売却したい不動産の特性に合ったサービスを選ぶことも必要です。

ここでは、サービスの基本的な仕組みから、シーンごとにどの不動産一括査定サイトを利用すべきかを考えていきます。

一括査定サイトの仕組みと「無料」の理由【②EEAT】

不動産一括査定サイトは、売主が物件情報を1回入力するだけで、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できるサービスです。売主は完全に無料で利用でき、費用を一切負担する必要がありません。

では、なぜ無料で利用できるのでしょうか。

その理由は、不動産会社が一括査定サイトの運営会社に「紹介料」を支払っているからです。具体的には、売主から査定依頼が来ると、その時点で不動産会社から運営会社に一定の紹介料が支払われます。

不動産会社としては、この紹介料を支払ってでも新しいお客様と出会いたいと考えています。なぜなら、不動産の売買が成立すれば、売主から「仲介手数料」を受け取れるからです。仲介手数料は物件価格の3%+6万円(税別)が上限なので、3,000万円の物件なら約100万円の収入になります。

つまり、一括査定サイトのビジネスモデルは次のようになっています。

  1. 売主が無料で査定依頼を出す
  2. 運営会社が複数の不動産会社に情報を送る
  3. 不動産会社が運営会社に紹介料を支払う
  4. 不動産会社が売主に査定結果を提示する
  5. 売買が成立すれば、不動産会社は売主から仲介手数料を得る

この仕組みがあるため、売主は完全無料で複数社の査定を比較できるのです。

「ポータルの査定窓口」と「一括査定専業サイト」の違い【②EEAT】

不動産一括査定サイトには、大きく分けて2つのタイプがあります。それが「ポータルの査定窓口」と「一括査定専業サイト」です。

ポータルの査定窓口とは

SUUMOやLIFULL HOME'Sのように、もともと不動産の物件情報を掲載する大きなサイト(ポータルサイト)が、その一部として査定サービスも提供しているタイプです。

これらのサイトは、物件を探している人が毎日たくさん訪れるため、もともと大量のアクセスがあります。そのため、無理な営業をしなくても、自然に査定依頼が集まる傾向があります。

一括査定専業サイトとは

イエウールやリビンマッチのように、査定サービスに特化して運営されているサイトです。

これらのサイトは、広告やSEO(検索エンジン最適化)で積極的に集客する必要があります。そのため、査定依頼のページ(LP)を使いやすく設計し、スムーズに申し込みが完了するように工夫されています。

どちらを選ぶべきか

どちらのタイプも、最終的には複数の不動産会社から査定を受けられる点では同じです。ただし、ポータル型は安心感があり、専業型は入力のしやすさに優れている傾向があります。

迷ったら、両方のタイプから1つずつ選んで併用するのもよい方法です。

不動産一括査定サイトの満足度の違い

マニアックな話なので興味がない方は読み飛ばしていただきたいのですが、SUUMOなどの「ポータルの査定窓口」と、イエウールなどの「一括査定専業サイト」では、マーケティングのスタイルが異なっています。

私たちの分析では、イエウール(株式会社Speee)は非常にすぐれたインターネットマーケティング手法を駆使してユーザーを獲得しています。特に注目したいのはLP(ここでは「査定を申し込むページ」の意味)の性能の高さです。

イエウールのLPは、非常にスムーズに記入が進み、自然にコンバージョン(広告申込)が完了するように設計されています。

一方、SUUMO(株式会社リクルート)はきわめてすぐれたSEO施策を打ち、インターネット上で効率的にユーザーを集める点がすぐれています。リクルートのSEO(検索エンジン最適化)技術は高く、Googleのイベントで言及されたことがあるほどです。反面、入力画面の使いやすさは普通レベルです。

筆者としては、このマーケティング手法の違いが満足度に表れているのではないかと考えています。

マーケ手法サイト例
トラフィック重視SUUMO、HOME4U
コンバージョン重視イエウール、リビンマッチ

SUUMOやLIFUL HOME’Sは、不動産のポータルサイト(売物件情報など様々な情報を扱う)なので、もともと大量のアクセスがあり、それを利用して売却査定につなげています。

そのため、無理なく査定依頼を獲得でき、ユーザーも満足して査定を完了しているという仮説が成り立ちます。

一方、こちらも仮説ですが、イエウールなどはゼロから集客する必要があるため「来たトラフィックからのコンバージョンレートを上げる」施策が重視されています。

その結果、深く考えなくても申込を完了できる動線が設計されており、思わず申し込んでしまったユーザーも発生しているでしょう。そこが満足度の差になるのではないかと考えています。

査定できる物件種別と対応エリアの基本

不動産一括査定サイトでは、次のような物件種別に対応しています。

  • マンション(区分所有)
  • 一戸建て
  • 土地
  • 一棟アパート・マンション
  • 店舗・事務所・倉庫などの事業用不動産

ただし、サイトによって対応している物件種別は異なります。特に、事業用不動産や農地、山林などは対応していないサイトも多いので、事前に確認が必要です。

筆者の経験では、農地などイレギュラーな物件に強いのはリガイドとリビンマッチ。エリアにより状況は異なりますが、少なくとも筆者は不動産会社の立場でこの2つの査定サイトを利用して、多数の農地を査定してきました。

対応エリアの違い

一括査定サイトの対応エリアには、大きな差があります。一部には地域限定の不動産一括査定サイトもあります。

また、大手のSUUMOやHOME4U、イエウールなどは全国対応をうたっていますが、実際には「全国どこでも査定できる」わけではありません。提携している不動産会社が営業していないエリアでは、査定依頼を出しても対応してくれる会社が見つからない可能性があります。

特に注意が必要なのは、次のようなエリアです。

  • 人口が少ない地方都市
  • 離島(沖縄の離島を含む)
  • 山間部や過疎地域

これらのエリアの物件を売却する場合は、一括査定サイトだけに頼らず、地元の不動産会社に直接相談することも検討しましょう。地域密着型の不動産会社は、一括査定サイトに登録していないことも多いためです。

沖縄の場合はトーマ不動産で査定を受け付けています。AIを使用した精度の高い査定ソフトを使用し、決してしつこい営業をしません。

目的別おすすめ一括査定サイト(スピード/高値売却/大手希望など)

ここでは「早く売りたい」「高く売りたい」など、目的別におすすめの不動産一括査定サイトの利用方法をまとめました。

基本的に、早く売ることと高く売ることは両立しません。そこで、どのような方針で売却するかを考えてから取り組むことをおすすめします。

とりあえず相場を知りたい人は?

ひとまず物件の価格相場を知りたい場合は、「机上査定」を選ぶのがポイントです。机上査定とは、物件の情報(住所、築年数、間取りなど)だけで査定額を算出する方法で、早ければ即日、遅くても2〜3日で結果がわかります。

不動産会社が訪問する必要がないため、日程調整の手間もかかりません。仕事や家事で忙しい人でも、気軽に利用できます。

ただし、机上査定はあくまで「おおよその目安」です。実際の建物の状態(リフォームの必要性、設備の劣化具合など)は反映されないため、訪問査定と比べると精度は低くなります。

それでも、「だいたいいくらで売れそうか知りたい」「売却を検討する第一歩として相場を把握したい」という場合には十分役立ちます。

机上査定の結果を見て、「この価格なら売ってもいいかな」と思えたら、次のステップとして訪問査定を依頼するとよいでしょう。

ちなみにイエウールなど一部の不動産一括査定サイトでは「机上査定」を選べません(選択項目がない)。そこで、以下のサイトを利用してみることをおすすめします。

できるだけ高く売りたい人向け

不動産をできるだけ高く売りたい場合は、複数の不動産会社に査定を依頼し、比較するほうがいいでしょう。この点、一括査定サイトを使えば一度の入力で複数社の査定額を比較できるため、効率的です。

ただし、「査定額が高い会社=よい会社」とは限りません。査定額はあくまで「このくらいで売れるだろう」という予想であり、必ずその金額で売れる保証はないからです。

一部の不動産会社は、契約を取りたいがために、相場より高めの査定額を提示することがあります。高い査定額に惹かれて契約したものの、実際には売れず、最終的に大幅な値下げを求められるケースもあります。

そのため、査定額だけでなく、「なぜその価格なのか」という根拠を確認することが大切です。周辺の成約事例や、その不動産会社の販売戦略など、納得できる説明があるかどうかをチェックしましょう。

また、査定額の平均値から大きく外れている会社(極端に高い、または低い会社)は、慎重に検討する必要があります。

また高く売る場合はできるだけ多くの不動産会社に査定を出してもらい、最も信頼性が高い会社を選ぶ必要があります。以下の各サイトであれば登録件数が多く、利用してみる価値があります。

なお、高すぎる査定の弊害については以下の記事で解説しています。

関連記事

大手不動産会社にだけ査定依頼したい人は?

「大手不動産会社にだけ査定を依頼したい」という場合は、大手に特化した一括査定サイトを利用するのがおすすめです。

大手特化型のサービスは数が少なく、今のところ「TAQSIE(タクシエ)」と「すまいValue」の2つだけです。

このうち、使い勝手がいいのはタクシエです。三菱地所グループ会社が運営しており、登録している88社はすべて大手不動産会社。また、全国の主要都市に対応しています。

「すまいValue」は、三井不動産リアルティ、住友不動産販売、東急リバブルなど、業界大手6社だけが提携しているサイトです。大手ならではの安心感と、全国規模のネットワークを活かした販売力が魅力です。

なお、大手不動産会社のメリットとしては、次のような点があげられます。

  • 豊富な顧客データベース:購入希望者の情報を多く持っているため、早期売却が期待できる
  • 広告力:大手ポータルサイトへの掲載や、チラシ配布など、幅広い宣伝活動が可能
  • ブランド力:知名度があるため、買主側も安心して取引できる

一方、大手は担当エリアが広いため、地域の細かな情報に精通していない場合もあります。また、担当者によって対応の質に差が出ることもあります。

大手に査定を依頼する際は、担当者との相性や提案内容もしっかり確認するとよいでしょう。

地方・郊外・離島(沖縄含む)の物件を売りたい人向け

地方や郊外、沖縄などの離島で不動産を売却する場合、全国規模の一括査定サイトだけでは対応できる会社が見つからないことがあります。

そのような場合は、次の方法を検討しましょう。

地域密着型の不動産会社に直接相談

地方では、地元で長年営業している不動産会社が、その地域の事情や相場に最も詳しいことが多いです。一括査定サイトに登録していなくても、優良な会社はたくさんあります。

インターネットで「○○市 不動産 売却」などと検索し、地元の不動産会社を探して直接問い合わせるのも有効です。

複数の一括査定サイトを併用する

一括査定サイトによって提携している不動産会社が異なります。そのため、複数のサイトで査定依頼を試してみると、対応できる会社が見つかる可能性が高まります。

買取も視野に入れる

地方では、仲介での売却が難しい場合、不動産会社による「買取」を検討する方法もあります。買取は仲介よりも価格が安くなりますが、確実に売却できるメリットがあります。

Amazonギフトなど「謝礼」がもらえる不動産一括査定サイトは?

不動産一括査定サイトのなかには、査定の申込みや売却の進行度合いに応じて、利用者本人にギフト券や商品券、現金などの特典を用意しているサービスがあります。

今回の調査結果では「不動産一括査定ごとの満足度の違いは大きくない」とわかっているので、どうせなら「ギフトをもらえるサービスを使う」というのもひとつの手です。

サービス名特典内容特典がもらえるタイミング
ズバット不動産売却現金 1万円売出し開始時(媒介契約締結後)
おうちクラベルAmazonギフト券 最大3万円分売出し開始時(媒介契約締結時)
不動産売却の窓口商品券 3,000円分売出し開始時(売却活動スタート時)
持ち家売却Amazonギフト券 1万円分査定完了時(訪問査定終了後)
イエイAmazonギフト券 最大10万円分売却完了時(売買契約成立後)
リビンマッチギフトカード(例:電話取材協力で2,000円分など)売却依頼後(査定〜売出し開始の間)
HOME4U(例)訪問査定でギフト券 1万円(過去実績)査定完了時(訪問査定終了後)
LIFULL HOME’S(例)売出し開始でAmazonギフト券 最大3万円(過去キャンペーン)売出し開始時
すまいValue期間限定でギフトカードがもらえるキャンペーンを実施する場合ありキャンペーンにより異なる

それぞれ条件があるので、リンク先のサイトで調べてから応募してください。

また、全体的な傾向として、売却完了したときにもらえるギフトは高額な傾向があります。査定しただけでもらえるギフトはそれほど大きな金額ではありません。

そのあたりも考慮して、不動産一括査定サイトを選んでみてください。

キャンペーン内容・金額・条件は変更されることがあります。実際に利用する際は、必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

不動産一括査定サイトのメリット・デメリットと向いている人

複数社を比較できるメリット

不動産一括査定サイトの最大のメリットは、一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できる点です。

通常、不動産会社に個別に査定を依頼する場合、それぞれの会社のホームページや店舗を訪れて、物件情報を伝える必要があります。これを3社、4社と繰り返すのは、かなりの手間と時間がかかります。

一括査定サイトなら、物件情報を一度入力するだけで、複数社に同時に依頼できます。時間の節約になるだけでなく、同じ条件で複数社を比較できるため、公平な判断がしやすくなります。

また、複数社の査定額を比較することで、自分の物件の適正な相場がわかります。1社だけの査定では、その金額が高いのか低いのか判断できませんが、3〜5社の査定を比較すれば、おおよその相場感がつかめます。

さらに、査定額だけでなく、不動産会社の対応や提案内容も比較できます。連絡の速さ、説明のわかりやすさ、売却戦略の提案など、実際にやり取りすることで、信頼できる不動産会社を見つけやすくなります。

「高く売れるとは限らない」という注意点

ただし、ここで非常に重要な注意点があります。それは、「査定額が高い会社=高く売ってくれる会社」とは限らないという点です。

査定額とは、不動産会社が「このくらいの価格で売れるだろう」と予想した金額です。必ずその金額で売れる保証ではありません。

一部の不動産会社は、契約を取りたいがために、相場よりも高い査定額を提示することがあります。これを「高預かり」と呼びます。

高預かりの流れは次のようになります。

  1. 不動産会社が相場より高い査定額を提示
  2. 売主が「ここが一番高く売ってくれそう」と契約
  3. 実際に売り出してみると、買い手がつかない
  4. 不動産会社が「時期が悪い」「この価格では売れません」と値下げを提案
  5. 結局、相場通りかそれ以下の価格で売ることに

この間に数か月が経過し、「売れ残り物件」というイメージがついてしまい、さらに値下げせざるを得なくなることもあります。

査定額の根拠を必ず確認する

高預かりを避けるには、査定額だけでなく、「なぜその価格なのか」という根拠を確認することが重要です。

良い不動産会社は、次のような根拠を示してくれます。

  • 周辺の成約事例(類似物件がいくらで売れたか)
  • 現在の市場動向(買い手が多いか、少ないか)
  • 物件の強みと弱み
  • 具体的な販売戦略

逆に、根拠があいまいだったり、「絶対にこの価格で売れます」と断言したりする会社は注意が必要です。

営業電話が多い

不動産一括査定サイトの最も多い苦情が「営業電話がしつこい」というものです。

査定を依頼すると、複数の不動産会社から一斉に電話やメールで連絡が来ます。人によっては、1日に5件〜10件以上の電話がかかってくることもあります。

なぜこれほど営業電話が多いのかというと、前述のとおり、不動産会社は査定依頼が届いた時点で紹介料を支払っているからです。その費用を回収するため、何としてでも契約を取りたいと考えます。

なぜしつこい電話がかかってくるのか、そして「対処方法は?」という点について、以下の記事で詳しく解説しています。

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一括査定サイトを使うべき人/使わない方がよい人

不動産一括査定サイトは便利なツールですが、すべての人に向いているとまではいえません。自分の状況に合わせて、使うべきかどうか判断しましょう。

一括査定サイトを使うべき人

複数の不動産会社を効率的に比較したい人

時間や手間をかけずに、複数社の査定を受けたい場合に最適です。特に、初めて不動産を売却する人は、相場感をつかむために複数社の査定を受けることをおすすめします。

不動産会社選びに迷っている人

どの不動産会社に依頼すればいいかわからない場合、一括査定で複数社の対応を比較することで、自分に合った会社を見つけやすくなります。

都市部の物件を売却する人

東京、大阪、名古屋など主要都市の物件は、一括査定サイトで多くの不動産会社を見つけられる可能性が高く、効率よく売却できるチャンスがあります。まず、以下のような大手不動産一括査定サイトを試してみるといいでしょう。

まだ売却を迷っている人

机上査定を選べば、気軽におおよその相場を知ることができます。「いくらで売れるかわかったら、売却を本格的に考えよう」という段階の人にも向いています。ちなみに「全く売る気がないが値段が知りたい」という場合は、不動産一括査定サイトの利用をおすすめしません。しかし「値段によっては売ってもよい」という場合であれば、利用価値は十分にあります。

短期間で不動産会社を決めたい人

引っ越しや転勤などで、早く不動産会社を決めたい場合、一括査定なら効率的に進められます。

一括査定サイトを使わない方がよい人

営業電話が苦手な人

複数の不動産会社から一斉に連絡が来るため、営業電話に対応するのが苦痛な人には向いていません。その場合は、信頼できる不動産会社に直接相談する方がストレスが少ないでしょう。

すでに依頼したい不動産会社が決まっている人

知人の紹介や、以前利用したことがある不動産会社など、すでに依頼先が決まっている場合は、重ねて査定を依頼・仲介を依頼するとトラブルの原因になりがちです。。

地方や離島の物件を売却する人

人口が少ない地域では、一括査定サイトを使っても対応できる不動産会社が見つからないことがあります。その場合は、地元の不動産会社に直接相談する方が確実です。Googleマップなどで地元不動産会社を探し、直接相談してみた方が早い場合もあります。

じっくり1社と向き合って売却したい人

複数社を比較するよりも、1社とじっくり相談しながら進めたい人には、一括査定は向いていません。自分で選んだ1社に直接相談しましょう。

特殊な物件を売却する人

農地、山林、事業用不動産など、特殊な物件は一般的な一括査定サイトでは対応していないことがあります。専門の不動産会社に直接相談する方が適切です。ただし、リガイドやリビンマッチは対応できる可能性があります。

ランキング上位サイトの特徴比較(提携社数・エリア・査定方式など)

不動産一括査定サイトは、提携している不動産会社の数や対応エリア、査定の方法などがそれぞれ異なります。ランキング上位のサイトについて、これらの特徴を詳しく比較していきましょう。

自分に合ったサイトを選ぶには、「どこまで対応してくれるか」「どんな査定方法があるか」を知っておくことが大切です。

提携社数・対応エリア・大手参加状況の比較

不動産一括査定サイトごとに、提携している不動産会社の数や種類、対応しているエリアには大きな違いがあります。以下の表で主要サイトを比較してみましょう。

サイト名提携社数対応エリア大手参加状況特徴
SUUMO約2,000店舗全国参加リクルート運営、知名度が高い
イエウール約2,600社以上全国参加提携社数・エリアカバー率No.1
HOME4U約2,500社全国(主要都市中心)参加NTTデータグループ運営、2001年開始の老舗
LIFULL HOME’S約4,000社以上全国参加最大級の提携社数、匿名査定可能
すまいValue大手6社のみ主要都市中心大手のみ三井不動産リアルティ、住友不動産販売など大手のみ
リビンマッチ約1,700社全国参加2006年開始、買取査定にも対応
TAQSIE(タクシエ)88社(大手のみ)全国主要都市大手のみ三菱地所グループ運営、大手特化型

提携社数が多いほど、査定を受けられる不動産会社の選択肢が増えます。ただし、数が多ければ良いというわけではなく、自分の物件があるエリアに強い会社が登録されているかどうかが重要です。

また、「全国対応」とうたっているサイトでも、実際には地方や離島では対応できる不動産会社が見つからない場合があります。特に人口が少ない地域では、複数のサイトを試してみる必要があるかもしれません。

大手不動産会社は、豊富な顧客データベースと広告力が強みです。一方、地域密着型の中小不動産会社は、その地域の特性や相場に精通しているという強みがあります。理想的には、大手と地域密着型の両方から査定を受けることで、より正確な相場感をつかむことができます。

査定方式(机上査定/訪問査定/AI査定)の違い

不動産の査定方法には、大きく分けて「机上査定(簡易査定)」「訪問査定(実査定)」「AI査定」の3種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分の状況に合った方法を選びましょう。

机上査定(簡易査定)とは

机上査定とは、不動産会社が現地を訪れずに、物件の情報(住所、築年数、間取り、面積など)

机上査定は、「だいたいいくらで売れそうか知りたい」「まだ売却するか決めていない」という段階で利用するのに適しています。

訪問査定(実査定)とは

訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際に物件を訪れて、建物の状態や周辺環境を確認した上で査定額を算出する方法です。

訪問査定は、「本気で売却を考えている」「正確な査定額を知りたい」という場合に適しています。実際に売却する際は、最終的に訪問査定を受けることになります。

AI査定とは

AI査定とは、過去の取引データをAIが学習し、物件情報を入力するだけで自動的に査定額を算出する方法です。三井のリハウスなど、一部の不動産会社が提供しています。

AI査定は、「とりあえず相場を知りたい」「まだ誰にも相談したくない」という場合に便利です。ただし、精度は机上査定よりもさらに低いため、あくまで参考程度に考えましょう。

どの査定方法を選ぶべきか

一般的な流れとしては、次のような順序で進めるのがおすすめです。

  1. AI査定または机上査定で、おおよその相場を把握する
  2. 複数の不動産会社に机上査定を依頼し、査定額と提案内容を比較する
  3. 気になった2〜3社に訪問査定を依頼し、最終的に依頼先を決める

時間に余裕があれば、この流れで進めることで、最も納得のいく不動産会社選びができます。

地方・沖縄で売却するときの一括査定サイト活用術

筆者は、一括査定で不動産会社を比較するなら「3~4社が適当だ」と考えています。しかし地方では、不動産一括査定サイトを使っても対応できる不動産会社が少なく、仲介依頼先を見つけるのが水香椎ケースがあります。

そこで、地方では地方にあった戦略をとる必要があります。

実際に、地方エリアで不動産一括査定サイトを使ったレポート記事も、ぜひ参照してみてください。

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沖縄・地方では「提携社数」より「地場の実績」を見るべき

筆者は長年沖縄で宅建業(不動産仲介業)を営んでいましたが、内地系の不動産会社が沖縄の風土になじめずに苦戦している光景も見ています。

地方には地方の特性やルールがあります。

たとえば沖縄であれば、「敷地に井戸がある場合の埋め戻しルール」「拝所に隣接している場合のマナー」「敷地内に屋敷神の御願所があったらどうすべき?」という点は、沖縄の風習を理解している担当者にしか対応できません。

こういった点は、転勤でやってきた大手不動産会社の社員さんには解決できないポイントです。

地場で実績を積んでいる不動産会社は、様々な「地方特有の問題」を乗り越えてきているわけですから、その意見を聞くことも役に立つはずです。

沖縄の不動産はトーマ不動産まで

トーマ不動産には、宅建士だけでなくファイナンシャルプランナー有資格者が在籍し、売却だけでないトータルでのバックアップを行っています。

また、決して急がせず、無理な営業は行いません。沖縄らしいスタイルで、まず要望からヒアリングし、解決策をともに考えています。

一括査定サイト×地元不動産会社を併用する手順

地方では、不動産一括査定サイトをひとつだけ使っても、十分な数の不動産会社を探せないことがよくあります。

そこで、まず2~3件の不動産一括査定サイトを利用することになります。筆者が利用してきて「地方に強い」と考えているのは、リガイド、イエウール、リビンマッチ。まずはこの3サイトを順に試し、3~4社の不動産会社とコンタクトしてください。

上記すべてを試す必要はなく、たとえばリガイドとイエウールだけで3社以上に査定依頼できればそれでOKです。あまりたくさん査定依頼をかけても、かえって効率が悪くなります。

査定額がバラついたときに何を軸として判断すべきか?

不動産一括査定サイトを利用して、ある程度相場感がつかめるようなら問題ありません。しかし、たとえば4社のなかに1社だけ極端に高い査定額を出してきた場合などは注意が必要です。

これは、いわゆる「高預かり」という手法で、「実体を伴わない高額査定でお客さんを釣る」目的かもしれません。

そこで、査定額の信憑性が疑わしい場合は、ニフティ不動産などで「売りたい物件に近い物件を検索し、その価格をチェックする」という方法をおすすめします。ニフティ不動産は有名不動産サイトを串刺し検索できるので便利です。

なお、実態より高い査定額で顧客を釣る「高預かり」の実態については、以下の記事で解説しています。

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売却スケジュール別:いつ一括査定サイトを使うべきか

この章では「いつ頃売却したいか?」「どんな事情で売却したいか?」という違いによって、どのように不動産一括査定サイトを活用すべきかを解説していきます。

売却まで1年以上ある場合の「相場確認」で使いたいサイト

まず前提として押さえておきたいのは「まったく売る気がない物件を一括査定で査定させるのはやめておきたい」という点。不動産会社がお金を払っているサービスなので、売る気がない物件のために、不動産会社をタダ働きさせるのは気の毒です。

ただし、1年以上先であっても「売る可能性」がある場合は、問題なく査定対応可能です。

その場合のおすすめは、入力がスムーズな「不動産一括査定特化サイト」。SUUMOなど、他のサービスとあわせて運営している場合、入力のしやすさの点で劣るからです。

とくに、以下の3サイトは入力しやすく使いやすいサイトです。

上記の各サイトであれば、不動産の住所などがわかっていれば、すぐに利用することができます。

半年以内に売りたい場合の「即効性がある」サイト

半年以内に確実に売り切りたい、という期限がある場合は、以下の2つがポイントになります。

  1. そもそもの価格査定が正確なこと
  2. 販売力のある大手不動産会社が望ましい

そもそも正確な査定を出さないと、確実性の高い売却戦略が立てられません。また、売却戦略通りに売り切る実力も必要になります。

そこからサービスを絞りこむとしたら、三井不動産リアルティもしくはTAQSIE(タクシエ)がいいでしょう。

三井不動産リアルティ(三井のリハウス)は一括査定ではありませんが、業界的に価格査定の正確さには定評がありますし、値段を下げずに短期で売り切る販売力も持ち合わせています。

上記の公式サイトでも大きく打ち出しているとおり「正確な査定を出し、値下げせずに売り切る」姿勢が、短期での制約に向いています。

タクシエは三菱地所のグループ会社が運営するサービスで、全国の大手不動産会社のみ88社が提携しています。いずれも大手企業なので、査定も信頼できますし、万が一の場合は「買取」も可能です。

エリアによりますが、タクシエではまず買取査定をしてから、仲介での売却価格の査定に進むことができます。「買取の場合はいくらかな」という情報を見てから総合的に判断できる数少ないサービスのひとつです。

相続・離婚・親の施設入居など事情がある売却のときの使い方

相続、離婚、親の施設入居など、特別な事情がある不動産売却では、通常とは異なる注意点があります。一括査定サイトを利用する際も、その事情を踏まえて進める必要があります。

相続による売却

相続した不動産を売却する場合、まず相続登記(名義変更)が必要です。登記が完了しないと売却できないため、司法書士に依頼して手続きを進めましょう。

また、相続人が複数いる場合、全員の同意が必要です。査定を依頼する前に、関係者と売却の方針を決めておくとスムーズです。

不動産会社に相談する際は、「相続物件である」ことを伝えましょう。相続に詳しい担当者がいる会社なら、手続きのサポートも受けられます。

離婚による売却

離婚に伴う不動産売却では、住宅ローンが残っているケースが多くあります。ローン残債がある場合、売却価格でローンを完済できるか確認する必要があります。

また、財産分与の関係で、売却価格や手続きのタイミングについて、配偶者との調整が必要です。トラブルを避けるため、弁護士や不動産会社に早めに相談することをおすすめします。

親の施設入居による売却

親が高齢者施設に入居するため、実家を売却するケースも増えています。この場合、親が認知症などで判断能力が低下している場合は、成年後見制度の利用が必要になることがあります。

また、親の思い出が詰まった家を売ることに、本人や家族が心理的な抵抗を感じることもあります。不動産会社には、そうした事情を理解してくれる担当者を選ぶとよいでしょう。

共通のポイント

特別な事情がある売却では、「急いで売りたい」「できるだけ高く売りたい」など、優先順位が通常と異なる場合があります。

高く売ることと早く売ることは両立しないので、まずは何を優先するかをはっきり決めておきましょう。

その上で、早く売りたい場合は大手中心、高く売りたい場合は地元の優良企業を探す……と切り分けるのがおすすめです。

地元不動産屋の探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。

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よくある質問(FAQ)

不動産一括査定サイトを利用する際に、多くの人が疑問に感じるポイントをまとめました。安心してサービスを利用するためにも、ぜひ読んでみてください。

複数の一括査定サイトに同時申込してもいい?

複数の一括査定サイトに同時に申し込むことは、特に問題ありません。むしろ、複数のサイトを使うことで、より多くの不動産会社と出会える可能性が高まります。

一括査定サイトは、それぞれ提携している不動産会社が異なります。そのため、Aサイトでは紹介されなかった優良企業が、Bサイトでは紹介されることもあります。

ただし、注意点もあります。複数のサイトから申し込むと、それだけ多くの不動産会社から連絡が来るため、電話やメールの対応が大変になります。

たとえば、2つのサイトでそれぞれ5社に依頼した場合、合計10社から連絡が来ることになります。すべてに対応するのは負担が大きいため、自分が対応できる範囲を考えて利用しましょう。

おすすめの使い方は、最初に1つのサイトで査定を依頼し、結果を見てから、もう少し比較したい場合に別のサイトを使う方法です。

しつこい営業電話を避ける方法は?

しつこい営業電話は確かにありますが、筆者が実際に不動産一括査定を利用した時は「それほどしつこい営業は多くないな」という印象でした。

ただし、どの会社も1度は電話連絡をしてきます。ある程度正確な査定書を出そうとしたら、追加で聞きたい情報があるからです。

  • 本当に正当な所有者(登記名義人)か確認したい
  • 建物の場合、増改築・リフォームなどをしていないか知りたい
  • その他特記事項があれば、あらかじめ知っておきたいす

正確な査定書を作成しようとしたら、どうしてもこういう点は質問しておきたいところです。

ただし、中には「直接会って営業したい」「電話でアポを取りたい」と考えている会社もあります。そこで、あらかじめ査定依頼時に「メールで連絡希望」と書き添えておいてください。

また、一度断ってもしつこく営業してくる場合は、宅地建物取引業法に違反しています(再勧誘の禁止違反)。本当にしつこいようなら、都道府県庁の建築指導課など、監督官庁に相談するといいでしょう。

都道府県別の監督官庁は、以下のサイトで調べられます。

査定額が高い会社だけを選んで本当に大丈夫?

「査定額が高い会社に依頼すれば、高く売れるはず」と考えがちですが、実はそうとは限りません。査定額だけで不動産会社を選ぶのは、リスクがあります。

査定額と売却価格は違う

大前提として、査定額はあくまで「このくらいで売れるだろう」という予想です。必ずその金額で売れる保証はありません。

実際の売却価格は、買主との交渉で決まります。そのため、高い査定額を出されても、実際には売れず、最終的に値下げを余儀なくされることもあります。

高い査定額を出す理由

一部の不動産会社は、契約を取りたいがために、わざと相場より高い査定額を提示することがあります。これを「高預かり」と呼びます。

高い査定額で売主を安心させ、契約を結んだ後に「やはりこの価格では売れません」と値下げを提案する手法です。結果的に、相場通りの価格で売ることになり、時間だけが無駄になります。

詳しくは以下の記事で解説しています。

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一発で「正しい査定額」を出させる裏ワザ

不動産会社が高すぎる(正しくない)査定を出してくるのは、つまり「自分の物件ではない」「いくらで売れても自分には関係ない」からです。

そこで、査定時に「買取同時査定」を依頼してください。

買い取り価格は「当社がこの値段で買います」という約束ですから、高すぎる額を書くわけにいきません。そこで、必ず正確な査定をだしてくるはずです。

この買取査定の価格の1.5倍程度を目安とすれば、その不動産会社が考える「市場価格」が推測できます。この方法はあまり知られていませんが、確実性が非常に高く、おすすめです。

沖縄など地方の不動産でも全国一括査定サイトを使って問題ない?

沖縄や地方の不動産でも、全国規模の一括査定サイトは利用できます。ただし、都市部と比べて注意すべき点があります。

対応できる会社が限られる可能性

全国対応の一括査定サイトでも、実際に査定できる会社は地域によって異なります。人口が少ない地域や、不動産取引があまり活発でないエリアでは、「対応できる会社がありません」と表示されることがあります。

地域密着型の会社を探す

そのような場合は、地元で長年営業している地域密着型の不動産会社に直接相談するのが効果的です。地元の会社は、その地域の相場や事情に最も詳しく、適切なアドバイスをしてくれます。

インターネットで「沖縄 不動産 売却」「○○市 不動産会社」などと検索し、地元の会社を探してみましょう。

複数のサイトを試す

一括査定サイトは、それぞれ提携している会社が異なります。Aサイトでは対応できなくても、Bサイトでは対応できる会社が見つかることもあります。

複数のサイトで試してみて、対応できる会社を探すのも一つの方法です。

沖縄特有の注意点

沖縄の不動産には、本土とは異なる特徴があります。たとえば、土地の権利関係(軍用地、共有地など)や、台風対策が必要な建物など、独自の事情があります。

そのため、沖縄の不動産事情に詳しい会社を選ぶことが重要です。全国チェーンの大手よりも、地元に強い会社のほうが適切な対応ができる場合もあります。

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まとめ:ランキングを入口にしつつ自分の条件に合う査定・不動産会社を選ぶ

サイト名提携社数対応エリア大手参加状況特徴
SUUMO約2,000店舗全国参加リクルート運営、知名度が高い
イエウール約2,600社以上全国参加提携社数・エリアカバー率No.1
HOME4U約2,500社全国(主要都市中心)参加NTTデータグループ運営、2001年開始の老舗
LIFULL HOME’S約4,000社以上全国参加最大級の提携社数、匿名査定可能
すまいValue大手6社のみ主要都市中心大手のみ三井不動産リアルティ、住友不動産販売など大手のみ
リビンマッチ約1,700社全国参加2006年開始、買取査定にも対応
TAQSIE(タクシエ)88社(大手のみ)全国主要都市大手のみ三菱地所グループ運営、大手特化型

この記事では、実際に不動産一括査定サイトを利用した300人へのアンケート調査をもとに、本当のシェアと満足度をお伝えしました。利用率のトップはSUUMOとイエウールで、満足度ではSUUMO、HOME4U、LIFULL HOME'Sの3サイトが高い評価を得ています。

全体の82.3%の人が満足しており、不動産一括査定サイト自体は有効なサービスといえます。

ただし、注意してほしいのは「高い査定額を出す会社=よい会社」とは限らない点です。一部の不動産会社は契約を取りたいがために、相場より高い査定額を提示することがあります。実際には売れず、最終的に大幅な値下げを求められるケースもあるため、査定額だけで判断せず、必ず根拠を確認してください。複数社の査定額の平均値を基準に考え、極端に高い査定には慎重になることが大切です。

不動産一括査定サイトは、一度の入力で複数の不動産会社を比較できる便利なツールです。ただし、営業電話が多い、囲い込みのリスクがあるなどのデメリットも理解しておく必要があります。

また、「早く売りたい」「高く売りたい」など、目的によって最適なサイトは異なります。早く売りたいなら大手中心のサイト、高く売りたいなら多くの会社に査定依頼できるサイトを選ぶなど、自分の状況に合わせた使い分けが重要です。地方や沖縄では、全国規模のサイトだけでなく、地域密着型の不動産会社も併用することをおすすめします。

ランキングはあくまで入り口として参考にし、最終的には査定額の根拠、担当者の対応、提案内容を総合的に判断して、信頼できる不動産会社を選んでください。正しく使えば、不動産一括査定サイトは売却成功への大きな助けとなります。

沖縄での不動産売却はトーマ不動産まで

沖縄では、不動産一括査定サイトだけでなく、地元の信用できる不動産会社を利用してください。地元密着の会社でないとわからない、実際の価格相場や、地元ならではの売れやすい時期・売りやすい物件の傾向など、様々な地域情報を持っているからです。

トーマ不動産ではAIを利用した精密な価格査定を元に、確実な戦略で不動産売却をバックアップします。宅建士やFPへの相談だけでもかまいません。お気軽にお問い合わせください。

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