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【宅建士の本音】イエウールを「査定のみ」で使う前に知っておきたいこと

2024年6月16日

イエウール等を「査定のみで利用できるのか?」というと、物理的には可能です。

しかし、まったく売る気がない不動産の査定のみを依頼すると、思わぬトラブルに発展するかもしれません。

そもそも、不動産一括査定サイトは不動産を売却したい人向けのサービスで、不動産屋が査定情報にお金を払っているからです。

したがって、売る気がない不動産の査定依頼をしたら、不動産会社から「売却希望の客だ」と理解されて、しつこく営業されたとしても文句は言えません

その点、都市部ではコンプライアンス重視の大手不動産会社が安心。地方で「査定額次第で売りたい」という場合は、安全に不動産査定を進める代替手段を考えましょう

この記事では、イエウールなどの不動産査定サービスを活用する、安全・確実な手順をわかりやすく解説します。

筆者の提案

売るかどうか未定で、なおかつ正確な査定額を知りたい人は、正確さに定評のある会社の査定を1つ取得して基準にしてください。そのほうが、根拠の薄い高値査定に振り回されにくく、間違いのない判断ができます。しつこい営業もありません。

「まったく売る気がない」という場合は、自分で概算査定額を出す方法もありますし、マンションなら匿名のAI査定も利用できます。この記事で解説していますので、ぜひご参照ください。

この記事は、宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石秀彦が制作しました。

イエウールは本来「不動産会社の集客ツール」

査定依頼から3分以内に電話営業をかける会社もある

イエウールは不動産会社が仲介を取るために作られたサービスです。ユーザーがイエウールから査定依頼をすると、査定依頼情報を受け取った不動産会社はイエウールに対してお金を支払います。そのため、ユーザーは無料で査定依頼ができます。

不動産会社は支払ったお金を取り戻すため、査定情報を受け取るとすぐに営業をスタートします。

ここでは、イエウールだけでなくすべての不動産一括査定に共通する「しくみ」を解説していきます。

一括査定を利用すると不動産屋は1万5000円前後課金される

一般に、不動産の価格査定サイトから査定依頼情報が送られてくると、不動産会社はかなりの金額を査定サイトの運営会社に対して支払います。

その金額は公表されていませんが、ネット上の情報を総合すると情報1件当たり、1万5000円から2万円くらいが多いのではないかと推測しています。

あなたが査定サイトに軽い気持ちで査定依頼情報を入力すると、複数の不動産会社が1万5000から2万円程度のお金を支払うことになるのです。

この点を理解して、売るつもりがない不動産の査定依頼は避けるようにしましょう

現在、イエウールが不動産会社に課金している金額は公表されていません。ただし、インターネットの口コミサイトなどの書き込みを総合すると、一般的に不動産一括査定サイトが不動産会社に課金する金額は、情報1件あたり1万5000円程度のケースが多いと考えられます。(参考:みん評

冷やかしでも不動産会社はお金を取られる場合が多い

一括査定サイトはどこも法律にも詳しく、契約条項をうまく作成しているので、不動産会社は簡単に課金を免除してもらえません

以下は「jp number電話番号検索」に書き込まれた、不動産屋と思われる人からの書き込みですが、このように考えている会社もあるということです。

不動産会社の「匿名さん」が愚痴を書き込んでいますが、その下には売るつもりがないが査定をしたと思われる「赤松さん」の「家を売るつもりはありません」という書き込みがあります。

この赤松さんのような、冷やかしに近いユーザーからの査定依頼でも、不動産会社はなかなか課金を除外してもらうことができません

このような状況で、不動産屋は良心的に運営できるのかどうか、一度考えてみてください。

全く売るつもりがない場合は、以下の記事を参考に、相場価格をだしてみるといいでしょう。

不動産コンサルは「強力な電話営業の手法」を指導

不動産査定サイトに圧の強い営業が多いのは、一部不動産コンサルが「一括査定の査定依頼が来たら、3分以内に電話をかけろ」と指導しているからです。

営業力を重視する不動産会社(古いタイプ)では、机上査定の依頼でもすぐに電話をし、とにかく全力でアポを取りに来ます。一例として、以下のようなルールを決めている会社もあります。

  1. 不動産一括査定の依頼には3分以内に電話をかける
  2. なんとかして訪問アポを取る
  3. 電話に出ない場合最低15回以上電話をかける

一括査定の依頼時には、机上査定か訪問査定かを選ぶ項目がありますが、どちらを選んでも訪問して営業する会社もありますので、ユーザーとしてはこの点にも注意が必要です。

いずれにせよ不動産会社はある程度の資金を先行投資していますから、気軽に査定依頼をした場合、訪問されても文句を言うことはできません。しつこい営業が来ても、それは自己責任だと考えておくべきでしょう

もしイエウールなどを利用して「しつこい営業にあっている」「しつこい営業が心配」という場合は、ぜひ以下の記事を参照してみてください。

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不動産一括査定を「査定のみで使うのはトラブルのもと?」

不動産屋をタダで働かせようとすれば、どこかに無理が生じるのは当然です。

そう考えると、不動産を売却する気がないのに、イエウール等を査定のみで使うのは避けた方が無難です。

不要に圧の強い営業をかけず、丁寧に物件調査し、しっかりとした価格査定書を作って送付する不動産会社にとって、それは営業妨害に近い行為です。

結局、査定依頼が来たら3分以内に電話をして圧の強い営業を仕掛ける会社だけが残っていくのかもしれません。

不動産一括査定サイトに売るつもりのない不動産の査定のみを依頼するのは、トラブルにも発展しかねない行為です。

必ずしも売るわけでなく「値段によっては売却を検討している」ということであれば不動産会社も納得するでしょう。

自分で土地価格を査定できるEXCELファイルも配布中(土地価格専用)

最近の「釣り査定」は、さすがにひどいなと筆者も感じています。そこで、昔の不動産屋さんが手作業で査定作業を行うときに使っていた書式をEXCELに落とし込み、誰でも利用できるようにしました。※土地価格専用です。

以下からトーマ不動産マガジンの運営元の公式LINEに登録していただくと、ダウンロードしていただけます。

アップライト合同会社(いえとちラボ)が運営しており、トーマ不動産の営業部からの営業連絡はありません。お気軽にお試しください。

とはいえ、トーマ不動産の當間社長の営業は超マイルドで良心的ですから、トーマ不動産に直接相談されても嫌な思いをすることはありません。不動産一括査定経由と違い、トーマ不動産直接相談であれば、さらに良心的な対応が可能です。

上記、一般のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

不動産の本格的な価格査定は意外と難しい

不動産屋をやっていると、たまに「ちゃちゃっと査定だけやってよ」と頼まれることがあります。しかし、不動産の価格査定はそれほど簡単ではなく、真面目にやろうとすると1件あたり1日かかってしまうこともあります。

以下の記事でも説明していますが、不動産の価格に関連する要因はたくさんあり、複雑に影響します。そのため、簡易査定(机上査定)であっても現地を見に行く必要があるのです。

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上記記事の後半で、土地価格に影響する13の要因を解説していますが、実際にはその何倍もの価格変動要因が存在します。

たとえば地型が整形地か旗竿地か、道路付けが一方道路か角地かという違いだけでも、土地価格が1割くらい変わってしまう事があります。そう考えると、「現地を確認することなく、会社印と自分のハンコを押した査定書は出せない」というのが本音です。

本当に「正確な価格査定」は大手不動産会社にアドバンテージあり

本当に正確な価格査定を取りたい場合は、大手不動産会社に査定依頼をするのが確実です。大手はコンプライアンス的にいい加減な査定書は出せませんし、DXが進んでおり、正確な査定ができる価格査定ソフトを導入しているからです。

また、以下の記事では三井のリハウスの査定がなぜ正確なのかについて解説しています。

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やたらと高い査定額はだれでも出せますから、そういうものに喜ぶのは間違いです。一方で、正確な査定は、しっかりとした査定システムを導入している会社にしか出せません

査定ソフトによる精度の違いというのも、無視できないものです。

そのため、不正確な査定をたくさんもらうよりも、正確な査定を1つ出してもらうほうが役に立ちます

上記の公式サイトでも、三井不動産リアルティは「正確な査定」を明確に打ち出しています。

査定だけしたい場合は目的に応じて依頼先を分ける

不動産の査定だけをしたい場合、ここまで説明したように、様々な問題が考えられます。そこで、どこに依頼すべきかを目的によって切り分け、トラブルのない方法をとる必要があります。

「まだ売るか決めていない」「営業はできるだけ避けたい」「できるだけ正確な価格を知りたい」など、重視する点によって適した方法を考えてみましょう。

目的向いている方法理由
まずおおよその相場だけ知りたいAI査定・自分で概算査定しつこい営業の心配がないから
正確な査定額を知りたい大手不動産会社に個別査定を依頼査定の根拠を確認しやすいから
沖縄の不動産を相談しながら進めたい地元に詳しい不動産会社へ個別相談地域事情を踏まえて話しやすいから
地方物件や条件が特殊な不動産対応実績のある地元会社を選ぶ一括査定の利用価値が出てくる

全く売る気がないが相場を知りたい

「まったく売る気がないが、ざっくり値段を知りたい」という場合、筆者であればイエウールなどの不動産一括査定を利用しません。その後の営業対応がめんどうだからです。自分で概算査定を出してみてください。

売買判断のために、まず正確な査定額を知りたい

売るかどうか未定の段階では、一括査定で複数社を競わせるよりも、まずは信頼できる会社の査定を1つ取り、そこを基準に考える方が安全です。

都市部では、価格査定に定評がある三井不動産リアルティ(三井のリハウス)を推します。

上記の公式サイトでもわかるように、リハウスは業界でも珍しく「正確な価格査定」を前面に押し出しています。①正確に査定する→②値下げせずに短期間で売り切る、という三井のリハウスの方針は、公式サイトにも明記されています。

沖縄であればトーマ不動産がおすすめ

沖縄であれば、AIを活用した精密な査定ソフトを使用しているトーマ不動産がおすすめです。

筆者(アップライト合同会社の立石)は、當間社長と長年のお付き合いがありますが、元警察官らしく法令順守・コンプライアンス順守の姿勢がうかがえる方です。弁護士さんに「訴訟にからんで不動産の価格を査定してほしいんですが」と尋ねられた時も、だいたいトーマ不動産をおすすめしています。

地方物件や特殊案件

この場合、不動産一括査定サイトの利用価値が出てきます。大手不動産会社がカバーできない地方エリアに強い会社や、特殊案件に強い会社は、複数の不動産会社を当らないと見つからないからです。

サイト名提携社数対応エリア大手参加状況特徴
SUUMO約2,000店舗全国参加リクルート運営、知名度が高い
イエウール約2,600社以上全国参加提携社数・エリアカバー率No.1
HOME4U約2,500社全国(主要都市中心)参加NTTデータグループ運営、2001年開始の老舗
LIFULL HOME’S約4,000社以上全国参加最大級の提携社数、匿名査定可能
すまいValue大手6社のみ主要都市中心大手のみ三井不動産リアルティ、住友不動産販売など大手のみ
リビンマッチ約1,700社全国参加2006年開始、買取査定にも対応
TAQSIE(タクシエ)88社(大手のみ)全国主要都市大手のみ三菱地所グループ運営、大手特化型

ただし「全く売る気がない」という場合は、一括査定サイトを避けてください。少しでも売る気があるなら利用してもよいと思います。

イエウールとはどのようなサービス?

筆者の記憶では、2010年代前半に最も勢いがあった不動産一括査定サイトはイエイでした。イエウールはイエイを後追いする形で登場し、急成長を遂げていきます。

その後、数年間で情勢が逆転し、イエウールがメジャーな不動産査定サイトとして定着しました。

イエウールは先行サービスとの違いを打ち出して成長

当初、イエウールは不動産会社にとって非常に使いやすいサービスを提供し、課金除外に関しても柔軟に対応していました。筆者の記憶では、当時の不動産会社の管理画面には、課金除外申請用の機能が備えられており、不当な査定依頼は高確率で除外してもらえました。

まさに、不動産会社にとっても良心的なサービスでした。当初は、イエイとの違いを強調しながらシェアを伸ばす戦略を取っていたのです。

しかしシェアを獲得した後は、不動産会社にとって契約を解除しにくくなり、また情報課金の金額も上がっていきました。いつの間にか、不当な案件の除外申請機能も消えていました。

もちろん、企業の使命は利益を追求することですから、これに関して異論はありません。しかし、利用する上では背景としてこういった点を知っておいても良いでしょう。

イエウールをかたる詐欺にも注意

2024年の4月と9月、2回にわたってイエウールの運営元が、イエウールをかたる詐欺が発生していると注意喚起を行いました。この点について、念のため確認しておいてください。

イエウール運営元の株式会社Speeeは、2024年4月時点で以下のようにアナウンスしています。

当社のサービス名・サービス画像・ロゴ・説明文面などを流用して、サービス提供企業と偽って詐欺行為をはたらく悪質なサイトの存在を確認いたしました。

また、2024年9月時点で、次の内容を公表しました。

当社のサービス名・説明文面などを装った「迷惑メール(なりすましメール)」が発信されている事実を確認致しました。

具体的な詐欺行為の内容や被害状況は公表されておらず、またネット上に情報もありません。

とはいえイエウールを運営するSpeeeの公式サイトで発表されているため、査定依頼をしていないのにイエウールからメールが届く場合は注意をしたほうがいいでしょう。本文内のURLをクリックすることは、絶対に避けてください。

また、イエウールを利用する場合は以下の公式サイトを利用するようにしてください。

「イエウール 詐欺」での検索

イエウールを語る詐欺とは別に、「イエウール 詐欺」とネット検索する人の中には「イエウールがなんとなく怪しいのでは?」と考える人も含まれているようです。

なぜなら、イエウールを騙る詐欺が発生する以前から、検索されていたからです。

この件について結論からいうとイエウール自体が詐欺や詐欺的なものではないのですが、期待とのミスマッチから「怪しい」と感じることはあるようです。

たとえば「60秒で査定できる」といわれると、60秒で答えが出ると思いがち。でも、実際には入力の手間が「早ければ60秒くらい」という程度の意味です。実際の査定は、翌日に送られてくるなど、期待とのミスマッチが生じがちです。

そういった「イエウールが詐欺っぽく見える」問題について、以下の記事で深堀しました。

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イエウールの実際の満足度は「よかった」以上が75%(独自調査)

当サイトでは、不動産一括査定サービスを実際に利用して不動産を売却した方を対象に、独自アンケートを実施しました(有効回答数300名、調査実施:2025年)。

このうちイエウールを利用した60名の評価は以下の通りです。

評価人数割合
非常によかった(★★★★★)11名18%
よかった(★★★★)34名57%
普通だった(★★★)6名10%
よくなかった(★★)8名13%
非常によくなかった(★)0名0%

そこから、イエウールに対する評価は決して低くないことがわかります。詳しくは、以下の記事をご参照ください。

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筆者から見たイエウールのメリット・デメリット

小さな不動産会社を経営し、宅建士として不動産一括査定サイトと付き合ってきた筆者の感覚では、ユーザーにメリットがある査定サイトの使い方ははっきりしています。大手が対応していない地方エリアで、なるべくいい不動産会社を探すために使うのがベストな方法です。詳しく説明していきましょう。

イエウールのデメリット

筆者が考えるイエウールのデメリットは、以下の2点です。

  • 超大手不動産会社は登録していない
  • 価格査定が不正確でばらつきが多い

イエウールだけではありませんが、都市部であっても超大手不動産会社に査定依頼ができないのが一括査定のデメリットです。大手不動産会社が使っている査定システムは高機能で正確な査定額を出せるのですが、それを利用できないのはちょっと残念です。

大手とは違い、中小の不動産会社では査定システムそのものを使用しておらず、手書きの査定書を送ってくるところもあります。当社の実験でも判明していますが、価格査定が不正確で、ばらつきが多いという点はマイナスポイントでしょう。

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以下の記事を読んでいただければわかりますが、あらかじめ筆者自身が価格査定をした上で査定依頼を出してみたところ、本来の査定額とは大きく異なる査定を出してきた会社がかなり多いことが判明しました。

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高い査定額に喜ぶ人が、最終的に「損」をする理由

インターネット上では、ユーザーの知識が少ないのをいいことに「家がこんなに高く査定された!」というインパクト重視の広告があふれています。

しかし、不動産屋はその値段で不動産を買い取ってくれません。責任を取るわけではないのです。

そのため、高い査定額を信じて高く売り出した不動産は、長い間売れ残ることになります。売れ残ることによって市場での印象が悪くなり、買手から避けられるケースも多々あります。

結局、間違った査定額で売り出した物件は、相場より安くしか売れない場合もあるのです。

「この査定額でいいのだろうか?」と迷ったら、都市部であれば三井不動産リアルティ(三井のリハウス)の正確な査定を取り寄せてください。リハウスは業界でも査定額の正確さに定評がありますから、これを「ひとつの基準」と考えるのがおすすめ。そうすることで、価格戦略の正解が見えてきます。

ただし、三井のリハウスの弱点は「田舎に弱い」こと。都市部には強いのですが、地方には営業所がなく、対応し切れません。

そこで、地方で正確な査定を依頼する場合は、沖縄であればトーマ不動産のようにコンプライアンスを重視し、AIを活用した高精度な査定システムを導入している会社に依頼してください。

沖縄以外のエリアであれば、以下の記事を参照し、信頼できる地元不動産会社を探してみてください。

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AIを活用したHowMa一括査定の取り組み

従来の一括査定サイトの仕組み

旧来の不動産一括査定サイトは、ユーザーの査定依頼情報を6~10社の不動産会社に送信するという機能しかありませんでした。

そこに疑問を持ち「ユーザーがより迷わずに利用できる機能をもたせたい」と開発されたのがHowMa一括査定です。筆者はHowMaを運営するコラビットさんを取材させてもらいましたが、「ユーザー目線で考えられたサービスだな」と感じました。

HowMa一括査定を利用すると、AIがその場で概算査定額を出してくれます。ユーザーはその価格を確認した上で、複数不動産会社が査定額を出す「コラボ査定」を利用します。

あらかじめAIの査定を確認して相場感をつかむ

あらかじめ概算査定が分かっているメリットは大きく、ユーザーからは「AIのデータと不動産のプロの知見をミックスした、現実感のある査定を出してもらえた」と評価されています。詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。

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ただしHowMaにも弱点はあります。データが少ない地方部では、AIの査定精度が落ちてしまうのです。筆者の感覚では、都市部に強く、過疎地には弱いかなと感じています(実際使ってみての感想です)。

イエウールのメリット(地方に強い)

イエウールなど従来型不動産一括査定サイトには、以下のようなメリットがあります。

  • 大手が対応しない地方部では使う価値あり
  • 大手がやりたがらない市街化調整区域などの物件に強み

筆者は「不動産一括査定サイトを使うなら、地方エリアが良い」と考えています。

都市部では大手不動産会社が対応しているので、中小の不動産会社に査定を出してもらうのは効率がよくないからです。それに対して地方では、大手の不動産会社が対応していないことが多く、また地方エリアの細かい法令には弱い可能性があります。

田舎には「市街化調整区域」「農地」といった法令上の制限もあり、都会に慣れた大手不動産会社には荷が重いという問題があるのです。

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田舎では現地の法令に詳しい地元不動産会社の中から、信頼できる業者を探す必要があります。そこで、田舎の土地ではイエウールの利用価値が高いといえます。

ただし、エリアによっては対応できる不動産会社が見つからないこともあります。その場合はリガイドを試してみてください。筆者の経験ですが、リガイドはかなり地方に強い傾向があります。

実は、筆者は全国7都市で複数の不動産一括査定サイトに入力テストを行い「本当に実力があるのはどこか?」を確認しました。その結果、以外にも広告宣伝が地味なリガイドが優秀な成績を収めたのです。

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また、対応してくれた不動産会社の中から優秀な業者を選ぶ方法は、以下の記事で解説しています。

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FAQ:イエウールなど一括査定に関するよくある質問と答え

最後に、不動産一括査定に関するよくある質問と回答を掲載します。なかなか利用する機会がない不動産一括査定ですし、「初めて使う」という方も多いはず。疑問点はここで解消しておいてください。

イエウールの査定料金はいくらですか?

ユーザーの利用は無料です。ただし、査定依頼情報を受け取った不動産会社は、サイト運営会社に対して1件あたり1万5000円前後の情報料を支払います。この費用は不動産会社が負担するしくみになっています。なお、正確な金額はサイトや時期によって異なります。

イエウールは途中まで入力したらどうなりますか?

最終画面の「無料査定スタート」ボタンを押すまで、入力データは不動産会社に送信されません。途中で入力をやめても、査定依頼は成立しません。キャンセル方法の詳細は、当サイトの関連記事「イエウールの査定キャンセル方法」で解説しています。

不動産屋が一番嫌がることは何ですか?

不動産会社が最も困るのは、まったく売る気がないのに査定だけ依頼されることです。不動産会社は査定依頼1件ごとに1万5000円前後の情報料を支払っています。売却の意思がない状態での査定依頼は、その費用を無駄にさせることになります。「条件次第では売ってもよい」という状態からの利用であれば、問題ありません。

イエウールは査定のみでも利用できますか?

物理的には利用できます。ただし、不動産一括査定サイトは本来「売却を検討している人」向けのサービスです。まったく売る気がない状態で使うと、不動産会社との温度差が生じやすく、営業電話を負担に感じることがあります。「条件次第では売ってもよい」という段階からの利用をお勧めします。

売るかどうか決めていない段階でも、イエウールを使って大丈夫ですか?

「条件が合えば売ってもよい」という段階であれば、利用価値があります。一方、「絶対に売らないが価格だけ知りたい」という状態なら、別の方法を選ぶほうが無難です。AI査定や国土交通省の不動産情報ライブラリを使えば、営業連絡なしでおおよその相場を把握できます。

イエウールを使うと電話はかかってきますか?

一般的に、電話やメールで連絡が来ます。不安な方は申し込み時の備考欄に「連絡はメール希望」と明記し、売却時期が未定ならその旨も最初に伝えておきましょう。ただし、それでも電話が来ないとは言い切れません。しつこい営業への対策は、当サイトの関連記事で詳しく解説しています。

相場だけ知りたい場合、イエウール以外にどんな方法がありますか?

営業連絡を避けたいなら、まずAI査定や匿名シミュレーションで概算をつかむ方法があります。国土交通省の不動産情報ライブラリで近隣の成約事例を調べる方法も有効です。そのうえで正確な価格が知りたくなった段階で、大手不動産会社へ個別に査定を依頼するほうが、不要な営業を受けにくくなります。

査定額が高い不動産会社を選べば、高く売れますか?

そうではありません。査定額はあくまで見込み価格であり、その値段で売れる保証ではないからです。高すぎる査定額を信じて売り出した物件が長期間売れ残り、最終的に相場より安くしか売れなかったという事例は珍しくありません。査定額の高さよりも、その根拠を確認することが大切です。

まとめ「イエウールは査定のみで使わず適切に利用」

ここまで見てきたように、イエウールなどの不動産一括査定サイトは以下のような特徴をもつサービスです。

  • 不動産会社の集客ツール
  • 不動産会社がお金を払うことでユーザーは無料となる
  • 売る気がない物件の査定依頼はしてほしくない

現在でも、不動産会社にはITリテラシーが低いところが多く、自前のオウンドメディアを作って集客できないところが大半です。

そういった会社がイエウールなどの不動産一括査定サイトにお金を払って、お客さんを紹介してもらっているという背景があります。

そのため、売る気がない不動産の査定のみを出させる行為は、不動産会社の営業を阻害するだけで、不動産会社の立場で言えば意味なくタダ働きをさせられているということです。

イエウールなどの不動産一括査定は、本当に不動産を売る時に使ってください

さらに言えば、都市部なら、わざわざITリテラシーの低い不動産会社に依頼する必要はなく、DXが進んでいる大手不動産会社に査定を依頼するという手も考えられます。

おすすめをあげるなら、正確な査定に力を入れている三井のリハウスがいいでしょう。リハウスは査定の正確さに力を入れており、下記の公式サイトでも大きく打ち出しています。

また、大手ならではのコンプライアンス意識も特徴。法令に違反するようなしつこい営業の心配はありません。

沖縄県内の場合は、トーマ不動産が正確な価格査定をお出しします。AIを活用した不動産価格査定システムを使用し、精密な価格査定をお出しした上で、納得のいく売却方針のご提案も行います。

根拠を明示した正確な査定に加えて、ファイナンシャルプランナー有資格者が税制面での疑問にもお答えします。トーマ不動産では、不動産売却を不安なく進めていただけるように心掛けています。

それ以外の地方エリアでは、不動産一括査定を利用することで、地雷業者を避けられる可能性があります。筆者は、地方に強いイエウールやリガイドをおすすめします。

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  • この記事を書いた人

立石 秀彦

アップライト合同会社代表社員。宅地建物取引士。不動産会社を約10年経営後事業譲渡し、現在は主に不動産マーケティングや調査を担当。

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